春の邦 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

ー句ー

うしろなく運も力の盤双六


★ 盤すごろく(正しいルール)・・・もとは白と黒の石をでもって さいの目で出た数を進み 戻ることは出来ず 二つの石を動かすか あるいは ひとつの石を出た目の合計数進める遊びであった 後戻りは出来ず 盤の上に相手の石がふたつ以上ある場合は そこには進めない

通常は 石をすべて内地に入れた段階で入り勝ち 当てることを 切るという 切られた石は外に置き 切られた側は まずこの石を戻し 動かしてからでないと 次の石を進められない 

全く動かせない状態にされる(所謂クローズアウト状態)ことを 蒸すという この状態に持ち込んだ勝ちを 無地勝ちといい 上々の勝ちという  (詳しくは お調べくださいね 正しいすごろくは 大変難しいです)

白河法皇は さいの目の運もあるではないかと 賭博性があるとして しばしばこの遊び 禁令になりましたが ウサギは そうは思えません 運も実力のうち のめり込んだり お金を賭けたりすることは 良しとしないけれど こうしたことにも手を抜かないことは いいことだと思います


ー春の邦ー

ささめの雪が 降る庭に
新たな年が 舞い降りた

きらきら きらきら
舞い降りた

昨日の わたしは 何処へ行った
あの山越えて 海越えて
過去といふ名の 遠き邦

二度と 戻らぬ 琥珀の邦へ

ささめの雪が 降る朝は
新たな年が 舞いながら

しんしん しんしん
冷えていた

けふの わたしは まなこを開いて
雪見の窓に おでこをつけた
今年といふ名の 春の邦

二度と 同じは 無い春を見て

どこかで 啼いた鳥の声
お庭で揺れた 赤い花

はるかな場所ではしゃいでる こどもらの声さえも
春の邦 喜んで・・・

雪が降るのに 喜んで・・喜んで・・・

降り積む雪と 赤い花
囀る鳥と こどもらの はしゃぐ笑いが
わたしには なぜだか とても
あたたかく・・・あたたかく・・・

わたしの胸を打つ鼓動
高鳴り 高鳴り 胸騒ぎ

初春の朝 胸騒ぎ
こころ ときめく 胸騒ぎ

ーうたー

初春に今年最初の雪みれば さきはふ兆(きざ)しあるここちする


久し振りにゆっくりと ブログを書いているので どうもお喋りになってしまっていけませんね・・・ヽ(;´Д`)ノウサギは やはりお喋りなのだ・・・(反省)年始早々・・・

今年は 元旦に雪を見たせいで なにか印象深いお正月でした そしてその分 初夢は覚えていないほど 爆睡してました・・・うーん・・・残念・・・鳴兎



画像提供 十五夜さま