合鏡 | 口遊〜鳴きウサギ〜

口遊〜鳴きウサギ〜

生きる為に 息をするのを忘れていた
わたしのまわりが 息をするには狭すぎる
野々草を摘んで 口遊みなが ゆっくり ゆっくり歩きたい
勝利者とは誰のこと?
居心地の悪いところに居たくはないの

冷たい雨です。あの人に手紙を書きました。お元気ですか・・・と続きが書けない・・・
折れ過ぎた心が 座り込んでしまった。明日は少し温かければいいな。

ー合鏡ー

昨日、路上に鳩が死んでいた
辺り一面に羽毛が飛び散って
首の辺りに爪の跡 紅い血 三筋
猫の仕業・・・

可愛い猫でも ただ いたぶるだけで 鳩を殺す
愛くるしい仕草のどこに 野生があるのか
見ているだけではわからない

だれでもみんな内に秘めている
それをもひっくるめて愛情をかけられるかが 問題

私も残酷
あなたも残酷

けれど それがなんだろう
それで引くなら 何も愛せない
自分の中で何も変えていけない

明日も残酷
現実も残酷

それでも変えようとする
出来ると信じているから
私はあなたに微笑んで 待ってる

あなたがだれでも
どんな姿だったとしても
どんなことをするとしても
激流を遡るあなたを・・・

嘘は耳に優しい
一時の戯言 
一時の夢

だから信じてとは言わない
信じてなんて容易く言えない

あなたには こう伝えよう
見ていて・・・私を・・・

あなたを思う私の心に 嘘がないと分かってもらえるまで
あなたの傍へは これ以上
立ち入らない

すれ違わないように
合わせ鏡のように