ビルボード Hot 100 チャート解説 2015/04/11付 | ミスター洋楽のブログ

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歌詞の内容、曲ができた経緯や背景、ビルボードシングルチャートでの最高順位や各種記録など、少しずつですが新旧問わず、できるだけたくさんの曲についてコメントさせていただきます。

2015/04/11付 ビルボード Hot 100 トップ10解説






1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Mark Ronson(マーク・ロンソン) feat. Bruno Mars - Uptown Funk!
今週も主要3チャートを制して13週目の1位。(来週もほぼ1位確実)
これは、ボーイズ・II・メンの "End of the Road"(1992年)、ブランディ&モニカの "The Boy Is Mine"(1998年)と並ぶ記録で、13週以上の1位はビルボード史上10曲目。また、ブルーノ・マーズは通算30週目の1位で、エルトン・ジョン、ポール・マッカートニーと肩を並べています。
【記録】ブルーノ・マーズ - ヒット曲ベスト10



2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) - Sugar
1位とは大差ながら2位はキープ。
マルーン5のヒット曲ランキングでは、この曲が前作の "Animals" を抜いて5位に上昇しています。
【記録】マルーン5 - ヒット曲ベスト10(更新)



3位右矢印 (先週3位、最高位2位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) - Thinking Out Loud
3週目の3位。
『君の魂は決して年を取らない。エバーグリーンさ。』という歌詞が出てきますが、この「エバーグリーン」とは年間を通して葉をつける常緑樹のことで、音楽用語としては「色あせない名曲」という意味。



4位右矢印 (先週4位、最高位3位)
Ellie Goulding(エリー・ゴールディング) - Love Me Like You Do
トップ3との差は縮めたものの今週も4位。
「愛し方」がテーマになっているこの曲、歌詞は平凡でひねりがないという批評もありますが、サビの部分は最初だけ弱いトーンのままで、次からはバックコーラスに変えてフォルテッシモ(非常に強く)で歌うという具合に、「歌い方」にはそれなりのひねりが加えられていると思います。



5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) - Earned It (Fifty Shades Of Grey)
エアプレイが伸びてトップ5入り。
ビデオの後半に出てくる裸同然で吊るされている美女は映画に主演しているダコタ・ジョンソンだそうです。



6位右上矢印 (先週8位、最高位6位)
Fetty Wap(フェティ・ワップ) - Trap Queen
ダウンロードとストリーミングが好調で今週も2ランクアップ。
ラッパーのフェティ・ワップがラップだけでなく歌っているこの曲、ピットブルの "Time Of Our Lives" に代わって先週1位を獲得したラップソングのチャートでは2週目の1位となっています。



7位右矢印 (先週7位、最高位6位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) - Style
今週も7位をキープ。
冒頭の『真夜中、あなたはヘッドライトもつけず長距離を走って私を迎えにくる』という歌詞は、シンディ・ローパーもカヴァーしたロイ・オービソンの "I Drove All Night" を想い起させます。
【記録】テイラー・スウィフト - ヒット曲ベスト20



8位右下矢印 (先週5位、最高位4位)
Rihanna(リアーナ) & Kanye West(カニエ・ウェスト) & Paul McCartney(ポール・マッカートニー) - FourFiveSeconds
こちらは3ランクダウンでトップ5から陥落。
昨日、カニエ・ウェストがサプライズで明かしたところによると、この曲のバックコーラスはウィルソン・フィリップス。彼女たちはビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの娘2人とママス&パパスのジョン・フィリップスの娘1人の3人組。"Hold On" など3曲のNo.1ヒットでも知られています。
【記録】ポール・マッカートニー - ヒット曲ベスト20(更新)
【記録】リアーナ - ヒット曲ベスト20(更新)
【記録】Kanye West(カニエ・ウェスト) - ヒット曲ベスト20



9位右上矢印 (先週10位、最高位9位)
Flo Rida(フロー・ライダー) feat. Sage The Gemini & Lookas - G.D.F.R.
一歩前進で最高位更新。
ヴァース1の "I do bi chicks" という歌詞がちょっと面白い表現。『俺はバイ(セクシャル)の女とやる』という意味で、音として「ドバイ」に似せた言葉遊びなのですが、『お前の彼女が女とキスした』の後にきているので「お前の彼女=バイ」となって、実は『俺はお前の彼女とキスする』ということだと思います。



10位アップ (先週13位、最高位10位)
Natalie La Rose(ナタリー・ラ・ローズ) feat. Jeremih - Somebody
ナタリー・ラ・ローズは初、ジェレマイは4曲目となるトップ10。
メンター(師匠)はフロー・ライダーというオランダ出身のナタリー・ラ・ローズのデビュー曲。ジェレマイのパートは恐らくホイットニー・ヒューストンの "I Wanna Dance With Somebody" のアレンジ。また、LMFAOの "Shots" もアレンジして取り入れられているようです。


以上、最新チャートのトップ10でした。