ビルボード Hot 100 チャート解説 2013/12/14付 | ミスター洋楽のブログ

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歌詞の内容、曲ができた経緯や背景、ビルボードシングルチャートでの最高順位や各種記録など、少しずつですが新旧問わず、できるだけたくさんの曲についてコメントさせていただきます。

2013/12/14付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) - "Wrecking Ball"
振り子の原理で戻ってきたこの曲が10週ぶり、トータル3週目となる1位。
再上昇の理由は、American Music Awards(以下、AMA)でのパフォーマンス効果ではなく、新たにリリースされた有名(?)コメディアンによるパロディ・ビデオ(音源使用)が注目されたため。
9週間トップを明け渡して再度1位獲得というのはビルボード史上初の快挙。



2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Eminem(エミネム) feat. Rihanna(リアーナ) - "The Monster"
不運にも今週も2位で足踏み。
この曲でいうところの「モンスター」とは、「名声」のことであり、「狂気」のことでもあり、もしかすると「エミネム自身」のことかもしれません。
(蛇足ですが "Mother Monster" と言えばレディ・ガガのこと)
【記録】エミネム - ヒット曲ベスト20)(更新)
【記録】リアーナ - ヒット曲ベスト20)(更新)



3位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lorde(ロード) - "Royals"
10週連続1位ならず。
評論家が今年唯一(?)5つ星を付けた曲で今年のベストソングとの評価もありますが、年間チャートではトップ5入りすら難しいと思われます。(今までの順位をスコア化した数値で判断した結果)



4位右上矢印 (先週8位、最高位4位)
Pitbull(ピットブル) feat. Ke$ha(ケシャ) - "Timber"
AMAでのパフォーマンス効果で大きく上昇。
カントリーをポップにしたテイラー・スウィフト、カントリーをEDMに取り込んだアヴィーチー、そして今度はピットブルがカントリーとラテン・ヒップホップを融合。ビデオではケシャがカントリー&ウエスタン風を演出しています。



5位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
OneRepublic(ワンリパブリック) - "Counting Stars"
"4-letter-word" と言えば4文字のなかなか口にできない汚い言葉のことですが、この曲では "HOPE"(希望)が "4-letter-word" と歌われています。難解ですが、「希望は最終的に人を幸せにしてくれない」、「期待は裏切られる」という意味かもしれません。



6位右下矢印 (先週5位、最高位4位)
Avicii(アヴィーチー) - "Wake Me Up!"
ラルフ・ローレンとコラボしているこの曲、ビデオに出てくる馬の鞍が "DENIM & SUPPLY"(ラルフ・ローレンの新レーベル) になっています。



7位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) - "Demons"
困難が生み出した心の闇のことを「ダークサイド」と呼び、自分に潜むダークサイドに近づくなという警告のようにも解釈できるこの曲、ビデオでも困難に直面している人に焦点があてられています。



8位アップ (先週13位、最高位6位)
One Direction(ワン・ダイレクション) - "Story Of My Life"
今週アルバム・チャート初登場1位の "Midnight Memories" がリリースされた影響でトップ10にカムバック。
メンバーのゼイン曰く、『今までの人生を作ってきた様々な出来事や人間関係を忘れずにいることがテーマ』になっている曲。



9位右下矢印 (先週7位、最高位1位)
Katy Perry(ケイティ・ペリー) - "Roar"
ユニセフの親善大使になったケイティですが、ユニセフ事務局長はこの曲の歌詞を引用し、『ケイティ・ペリーさんはすでに子どもたちの“チャンピオン”であり、ユニセフに代わって彼女が発する“ロアー(叫び)”を聞くのを楽しみにしています。』とコメントしています。
【和訳】ケイティ・ペリー - Roar
【記録】ケイティ・ペリー - ヒット曲ベスト10



10位アップ (先週18位、最高位10位)
A Great Big World(ア・グレート・ビッグ・ワールド) feat. Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ) - "Say Something"
ア・グレート・ビッグ・ワールドは初、クリスティーナは11曲目のトップ10ヒット。
米人気番組 "So You Think You Can Dance" で使用され話題になり、同じく人気番組の "The Voice" で審査員を務めるクリスティーナとデュエットして火が付いた失恋ソング。


以上、最新チャートのトップ10でした。