日本は、メンバーシップ型雇用であることも
相まって、いわゆるプレイイングマネージャー
が多い事が分かっています

現場で優秀な成績をおさめた人が
そのままマネージャーに昇進する

当然マネージメントが主な仕事になるのですが
海外の様に職務記述書の変更と共に
昇進する訳ではなく、

職務記述書なしに辞令と共に昇進する
「本日付で、部長を命じる」みたいな・・・

だから、どの程度、仕事を手放すかは
本人の裁量に任されており

多くの場合、
重要な顧客は、しばらく引き続き担当
となって、プレイングマネージャーと
なって行く訳です

今まで自分がやって来た仕事と
マネージメントの仕事は根本的に違います

本来は、新しい仕事にフルコミットして
全力で急いで学ばないと間に合わないのですが
そう簡単にこれまでの客を手放せるものでも
ありません

その顧客を抱えている事が
ある意味、その人の評価の源泉なんですから

新しくマネージャーになった人は
自分のするべき仕事を改めて定義し直しましょう

あなたの仕事は
「組織の成果に責任を持つこと」です

成果に責任を持つ上で
ある顧客は引き続き、あなたが担当した方が
良いなら、プレイングマネージャーとして
活躍すればよいのです

間違っても
マネージメントでの成果の出し方は
勉強中だから、それが出来るようになるまで
今までの顧客の内、重要なものは引き続き担当
しようなんて考えでプレイングマネージャー
をしてはいけません

こうしてしまうと、
現場、マネージャーの
どっちつかずになってしまい

結果、
あんなに高かったあなたの評価はだだ下がり

確かに
今まで自分がやって来た仕事
人に任せたより自分がやった方が早い
という感覚はとても良く分かります

ただそれでは、
組織はいつまで経っても強くなりません

あなたは、試されているのです
この話は僕自身の戒めの為にも書いています

お互い、
何を重要視すべきかを見誤らないように
頑張って行きましょう

 

トニー・ブリゲル