たびたび話題にしている
メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の違い

今日は、それを言語から
ひも解いてみたいと思います

日本語と外国語の違いは、
言語構造にあります

日本語は、主語がなくても大丈夫ですが
外国語は、主語が必須

例えば、

「先生に怒られた!」

と言うのを英語に直すと

「The teacher got angry me!」
(先生が私を怒った!)

日本語は、ほっておくと
すぐに自分目線となるのに対して

外国語は、構造上
相手目線とならざるを得なかったりします

主語がなくても文章が成立する日本語は
普段から、言葉ではなく、
雰囲気や前後関係などから、主語を想像して
話を聞くのに向いています

ずーっと想像する訓練をしているので
滅多なことでは、外さない

メンバーシップ型雇用は、
就社と言われるような、その会社の
メンバーになる能力があるかないかで
判断する働き方です

メンバーになった後は、
その人の雰囲気や履歴書から
適切と思われる仕事を割り振ってみて
その仕事が合っているかどうかを見極めます

対して海外で主流のジョブ型雇用は
先に仕事内容をハッキリさせて
そこに人を充てていきます

仕事内容をその人物を
客観視する事が必須です

客観視するのに、
普段から相手目線に立つ訓練をしている
(主語が必須の)外国語が役立ちます

日本語はメンバーシップ型と親和性が高く
外国語はジョブ型と親和性が高い

どちらが良いという話では、ありません

意識しないと
それぞれの型に流されるってだけです

これから日本は世界と戦っていくのに
メンバーシップ型からジョブ型に
変わっていかざるを得ません

自分達の普段の生活(日本語)が
メンバーシップ型に流されやすい事を
意識しておけば、

ジョブ型に切り替える時の
つまづきを減らすことが出来ます

相手の他人の目線に立つ事を
意識して、これからの国際社会を
乗り切って行きましょう
 

トニー・ブリゲル