志と縁 | 納豆屋の日常を赤裸々に綴ります・・・

納豆屋の日常を赤裸々に綴ります・・・

なっとう・なんちゃんのブログ    本文中の実名記載は、承認を得ているつもりですが、不都合があれば速やかに訂正致します。

 私、南都の好きな言葉は、『志と縁』です。
まず、『志』ですが…
仕事を進めて行く上で、常に『志』と、ベクトルがあっているか?自問自答しています。少しでも… たった1度でも方向が違えば… 進めば進むほど到達地点が、大きく違ってしまいます。
昔話に、『ウサギと亀の競争』がありますよね!
何故、足の速いウサギが亀に負けたのでしょうか?
以前の私は、こう想ってました〜
『ウサギは、亀を馬鹿にして、なめて休んでしまったからだ… 足の速いウサギが、亀に負けるはずがない… 他人と競争して負けたくなければ、油断せずに、休まない事が大事だ!』と、
だから、仕事は油断せずに休まずにやろう! 他の納豆屋に負けたくなければ、速く走り続けることだ!!!
と、ところが今現在想うのは、
『ウサギと亀は、志が異なっていたのだ!目標が、違っただけだったんだ!』と、
ウサギは、亀に勝つことが目的でした。だから、亀を追い越した瞬間に安心して休んでしまったのです!
亀の『志』は、何だったか?
亀の目標は、山の上の旗だったのです! ウサギに、勝利するのが、目的では無かったのです!
だがらこそ、『志』が、とても大事ですし、これしか無い!
と、想うのです!
他人と競争しているのではなく、自分自身の『志.』に向かって歩んで行けば良いのだ!
と、想うのです!
では、自分自身・下仁田納豆の『志』は、いったい何なのでしょうか???
再び、繰り返します〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本の伝統醗酵食品である『経木納豆』を造る事に、自信・誇り・情熱を持って日々自然体にて努めております。
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さて、容器の経木(きょうぎ)についてですが、群馬県を代表する上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)の一つ、赤城山の南?東面に生えている赤松を薄く紙状にスライスしたものです。
群馬県は、経木の生産量でダントツのトップです。納豆包装容器は勿論ですが、他にはたこ焼きの舟・魚や肉の包材としても使用されております。
使用の理由は、天然の旨み成分が有る事・松ヤニにあるような抗菌作用がある事・湿度の調節作用がある事・独特の良い香りがある事・燃やしても有害物質が出ないエコな事など、一石二鳥どころではなく一石五鳥ともいえるほどの良い面があり、この経木納豆を後世に伝えて行きたいと思っております。
欠点は、現代の食品工業的な、いかに人の手を介さず、短時間に製造する納豆に比べるとコストが高くつきますが、松の木は『松くい虫』の被害に遭わないよう定期的に伐採と植林を繰り返さないといけません、その伐採した松の木を経木として利用することによって山を守れたり自然環境を保護できることを考えますと、余りあると思っています。
そして、このデリケートな経木納豆を造るのには、室は空気の対流を激しくさせない『七輪による炭火』で暖を取り醗酵させる製法です。
この様に、経木包装の炭火による醗酵方法が、美味しい納豆造りの根本と考えております。
これが、私南都と下仁田納豆の『志』です!!!
次に、『縁』についてですが…
『ご縁に感謝!』 とか 『ありがたい、ご縁!』とか良い風に『縁』をイメージさせますが…
『縁』と、いう言葉自体は、良い言葉でも、悪い言葉でもないと想っています!
こんな話を聞きました…
地下鉄サリン事件の林郁夫死刑囚は、東大医学部を卒業した有能な医者でしたが、教祖・松本死刑囚との小さな『縁』がトンでも無い事件を、引き起こしたのです!
これは、悲しい『縁』です…慰めの言葉もありません!
私南都は、想うのです!
小さな『縁』を、生かして、かけがえのない『師』と出合う事が、自分自身の幸福では無いかと…
白いものも、師が黒と言えば、素直に黒であると確信出来る事…
そんな素晴らしい師と、ご縁を繋ぐには、感性を研ぎ澄ませておかないといけないと想うのです!
南都自身は、二人の偉大な『師』と出合う幸福に恵まれました。
この事は、何にも変えがたいものだと感謝しております。
それは。『人の心』を、磨きあげる事だったのです。
『仕事の道は、人の道』と、教えて頂きました。
二人の『師』とのエピソードは、あげたらきりがありません…
ありがとうございます。
合掌
6月と9月に、大きな講演会での講師を依頼されました。
自身の勉強の為と思いお引き受けいたしました。
改めて、お話ししたいjこと、伝えたいことをまとめてみました。



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