どんどん続けます。
●『ホリスター将軍のコレクション』●
☆今週のカミさんトーク
なし!
なんとカミさん話は一度も登場しません。
もっともそのかわり兄と姪への言及あり。
実際にシリーズをあまり見てない人は女房の話ばかりしていると思っているようだけど、
そもそもコロンボはカミさんだけでなく、
家族や親戚全般をやたら引き合いに出して話を進めるキャラ。
カミさんは(頻度が突出して多いとはいえ)その一部にすぎません。
☆今週のもう一つだけ
「あ、そうだ、もう一つ忘れてました」
(Oh, uh, one thing I almost forgot...)
シンプルだけど、あまり洗練された表現ではないですね。
ていうか、洗練されてないというかなんというか、
前に書いた旧シリーズ唯一の“どうしても好きになれないエピソード”は実はこの話です。
コロンボの捜査行動も態度も全然らしくない(スマートでない)し、
ゲストキャラはことごとくうざい人物ばかりで全く愛せないし、
ストーリーはだらだらしてるばかりでキレがないし、
結末に至ってはもう。
ミステリーってのは終わらせればいいってもんじゃなくない?
しかも『刑事コロンボ』ですよコレ。
この話に比べたら、コロンボファンに不評の『さらば提督』や『初夜に消えた花嫁』のほうが
ドラマとして面白い分はるかにマシです。
ていうか↑の二本は結構好きな部類だ、実は。
『死を呼ぶジグソー』も。意外と。
でもそんな地獄のようなエピソードを耐え抜くと、
そこにはコロンボ史上最高クラスのオチを誇る快作が待っているのですよ。
●『二枚のドガの絵』●
☆今週のカミさんトーク
「うちのカミさんの親父が西部劇の大ファンでしてね」
“ウチのカミさん”という訳がついに初登場!
なんだが、カミさん自身の話じゃなかった。なんたる。
ちなみに原語ではmy father-in-lawって言ってました。
“義理の親父”でなく“ウチのカミさんの親父”としたあたり見事ですなぁ。
☆今週のもう一つだけ
「あ、もう一つだけ。いやいや十秒で済みますから」
(Oh listen, one more thing. It's just take a second.)
「あと一つだけ」
(One thing, though.)
もう、明らかに狙って入れてきてる感じになったね。
この回の脚本は後に傑作を多数手がけるジャクソン・ギリス。
クオリティをキープしつつ話数をこなせるのは、
こういったフォーマットに敏感だからこそなのかもしれない、とちょっと思ったり。
●『もうひとつの鍵』●
☆今週のカミさんトーク
「芝のことは最初家内に指摘されたんですが」
「女房の話で恐縮ですが」
また“女房”に戻ってしまった…
このへん、収録が前後してるのかなぁ?
でも内容的には重要で、
二つともカミさんが事件の謎を推理していることに言及しています。
シリーズを良く見ている方ならご存じの通り、これはこの後頻発するパターン。
実際にカミさんが推理しているのか、フェイクなのかはともかく、
この話法がカミさんの存在感を増大させて、
挙げ句に『ミセス・コロンボ』なるスピンオフ番組まで作らせてしまったことは間違いないわけで。
☆今週のもう一つだけ
「もう一つだけ」
(Just one more thing.)
完全版キタコレ。
うわー。
タイミングも表現も、パブリックイメージ上のJust one more thingそのもの。
第1シーズンにしてすでに完成ですよ。
聞いた瞬間なんか感動した(笑)。
あと、類似のパターンとして
「もう一つだけはっきりさせときたいことがありましてね」
(There's just one point that I wanted to clear up.)
ていうのも登場してます。
●『死の方程式』●
☆今週のカミさんトーク
「うちのカミさんに言わすと散々です」
「カミさんの弟がカメラに凝っていて」
カミさんで安定?
上の「~言わすと」的表現は常套句です。
☆今週のもう一つだけ
なし
せっかく前の話で完成したのに…
もっとも制作順ではこの話より、次のエピソード、
第1シーズン最終話にしてピーター・フォーク監督作『パイルD-3の壁』が先です。
さあファーストファイナルだ。
●『パイルD-3の壁』●
☆どちらもなし
えー。
ちょっとびっくり。
ピーター・フォーク自身、この時点ではカミさん話やJust one more thingの
キャラづけをあまり重要視してなかったのだろうか。
ちなみに家族話としては“義理の兄”が登場しているので、
訳によってはそこカミさん話になってたんだけど、日本限定で。
というわけで、とりあえず第1シーズン終了。
この時点ではまだ「ウチのカミさんがね…」とは言ってません。
一方「Just one more thing」はすでに完成。
では引き続き第2シーズンへ…
誰か面白いのかこれ…
いいか俺が面白いから…