星に願いを | All Good Things..

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可能性の未来          


炎陽のライデンフロストエフェクト
一瞬びっくりした。



それはそうと、コロンボの旧・新全話を収録したブルーレイボックスが出るそうで。

はふっ。

新シリーズもほぼ全話録ってあるから、必要ないっちゃないんだが…

買うんだろうなぁ…



というわけで、誰得かわかんないけどこの前の続きやります。

パイロット版『死者の身代金』から。


●カミさんトーク

「ついこないだ女房から巻き上げたばかりなんで」
「もしもあたしが誘拐されたとして、もし女房が『ご無事?』と聞いてくれないとしたら…」
「こないだ女房野球に連れてったんですがね」
「女房に言わせるとあたしはスッポンだそうです」


前回も書いたように、初期の録音なのでまだ訳語がカミさんになってません。

が、常套句になる「~に言わせると」がすでに登場。


●今週のもう一つだけ

今回は「もう一つだけ」という表現は原語にも日本語版にもなし。

ただ「去り際に重要な話を切り出す」シチュエーションは登場していて、表現は


「あ、……どうかしてるなまったく」

(I don't know what's the matter with me.)


言葉上の表現はともかく、コロンボの話術としてはすでに意識的に取り入れられてるよう。



続いて若き日のスピルバーグ監督作、

シリーズ化第1話『構想の死角』。


●カミさんトーク

「喰えるものはたったひとつ、オムレツなんです。女房曰くですがね」


なんとこれひとつだけ。

しかも、このセリフの相手は被害者の夫人で、

犯人に対してはこの回一度もカミさん話をしてないのです。意外。


その分?もう一つだけは連発。


●今週のもう一つだけ


「もう一つだけお聞きしたいことがあるんですが…」
(You know, there is only one thing that I'm not clear about.)


「時間は取らせません、もう一つだけ」
(Yeah, listen. Unless you just want to take a second.)


「フランクリンさん、もう一つだけ!」
(Mr.Franklin! You have a minute?)


特に後の二つは同じシーンで、文字通り連発してます。

もっとも原語だと「one thing」にこだわらずいろいろな表現が使われていて、

要は「ねちっこさ」の強調だけを意図した原語版に対し、

「もう一つだけ」という言葉の繰り返しでより明確なキャラづけを与えたのは

日本語版スタッフだった、ということでしょうか。

あるいは翻訳作業前にこの後のエピソードで「one thing」を連発するのを見て、

先回りして使ってみたのかもしれない。



そして『指輪の爪あと』


●カミさんトーク

「今度はカミさんに怒鳴られてしまって」
「家内に言わすと逆なんです」
「でも家内にも相談してみないと」
「家内もおそらく喜ぶと思うんですが」
「女房に言わすと、あたしみたいなバカはいないそうで」


カミさんキター!

4話めにしての初登場がこのセリフ。


と思いきや、家内になったり女房に戻ったり。

相手は全て犯人のブリマーなんだけど、

なんだろうこの揺れは? 


●今週のもう一つだけ

このエピソードは『殺人処方箋』以来の原作者レヴィンソン&リンク脚本作なんだけど、

今回もそのものズバリの「もう一つだけ」はなし。

でもやっぱり去り際話法は登場していて、


「忘れるトコだった」

(Oh listen, before I forgot...)


もっとも

「あの、一つだけ」

というセリフは出てきました。

ただし追求の場面ではなく、普通の会話の中で。

原語も「Uh, one thing...」とシンプル。


そして、興味深いのがコレ。


「もう一つ忘れてたわ」
(Oh, one other thing.)


コロンボでなく、被害者であるケニカット夫人のセリフ。

コロンボよろしく去り際に切り出したこの重要な話が引き金になって、

彼女は殺害されてしまいます。


ひょっとしたらこの表現、

もともと狙いなわけでなくレヴィンソン&リンクの口癖的なものなのかも?