Utaco.さんのソロ活動20周年ワンマンに向けての 企画第3弾 " merry-go-round "が、
2024年の初ライブ参戦となった。
昨年発表されてからずっと楽しみにしていた4組。
期待に違わず、全員が素晴らしいステージを魅せてくれた。終演後に全員の列に並び感謝の言葉を伝えたなんていつ以来だろう。
 
トップバッターはUtaco.さんの盟友の小玉しのぶさん。昨年は何度もステージや配信を堪能させてもらった。
仕事を定時に終えてダッシュで駆けつけ、何とかラスト1曲だけ間に合った、
軽快で格好いい。思い切り気持ちが高ぶった。
 
2番手で登場したAATAさん。自身も苦労を重ね悩みながら10周年を迎えたばかり。20周年を迎えるUtaco.さんへのリスペクトの言葉が溢れていた。
聴いたのがこの日で2回目の「無題」。今の心境がそのまま歌詞となっているAATAさんらしい曲。
素をさらけだせるアーティスト。ラップ調の曲が増えているけれど、こうした曲を聴くと根っこはいい意味でずっと変わっていないと感じた。
①Sway ②シナプス ③行き止まりの夜に ④Bitter&Bitter ⑤無題 ⑥ロマンスナイト 
 
3番手の梅田淳平さんだけがお初だったが、実に楽しいステージ。
観客を半ば強引に淳平ワールドに引っ張り込み、盛り上げ、一体感を醸成。
まさか「Utaco.は生命体」と全員で叫ぶことになるとは。最高のエンターテナーだった。
 
トリは無論Utaco.さん。昨年の大手術から一月も経っておらず、しかも3daysライブの最終日。
フルアルバムのレコーディングも遅れを取り戻すべく急いでいるようだし、心配でしかなかった。
1曲目は「夜に浮かぶ」。歌い始めてすぐ、中低音が苦しそうに聞こえたが、次第に通常モードに回復し一安心。
「健やかであれ」という歌詞のあるこの曲に、「おまえが言うなと言われそうだけど」と自分で突っ込んでいたけれど、
本当にどうか健やかでありますように。まずは怒濤の3日間お疲れさまと言いたい。
①夜に浮かぶ ②泣けないままなんだ ③さよならYesterday ④月とアイラブユー ⑤dress up  ⑥蜃気楼
 
AATAさんとUtaco.さんは、自分にとっては特別な存在のアーティスト。
 
来年ソロ活動20周年を迎えるUtaco.さん。15年前から応援し続けている。
大学院在学中に活動を始め、昨年活動10周年を迎えたAATAさん。
10年前にツイキャスで「あーた」という存在を知って以来応援し続けている。
応援しているというよりは、力をもらい続けているといったほうが正しい。
 
歌詞の内容や曲調、演奏スタイルなどあらゆる面で二人とも変化、進化し続けている。
感受性が強く真っ直ぐで、よく笑い、よく涙を見せ、よく悩み、ファンを大切にする。
音楽性は異なっていても、根っこの部分で似ている二人。だから惹かれるのかもしれない。
 
AATAさんがUtaco.さんに初めて会ったのが10年前、活動開始から半年ちょっと経った頃。
Utaco.さんの渋谷duoワンマンを観戦し言葉を交わしたのが始まり。
以後、ブッキングライブや企画ライブで何度も共演することになり、お互いがリスペクトし合っているのが実に嬉しい。
そしてあっという間に10年が過ぎた。
 
今年は3月13日にUtaco.さんの20周年ワンマンが再び渋谷duoで行われる。
4月18日にはAATAさんの活動10周年集大成ワンマンが荻窪TOP BEAT CLUBで開催される。
どちらもとても大切な日。この日に賭ける想いが伝わってくる。
 
多くの人に自分の音楽を広めたいという強い思いで動き始めた二人。
2024年が素敵な年になりますように願ってやまない。