Beyond Pacific LLCのたいきです!!
今回は運動学習シリーズその4であります。
前回の記事で選択肢が増えることによって反応時間が長くなり、パフォーマンスが下がるということがわかりました。
一度のレッスンで色々言って来る先生の話を真面目に聞くと生徒は馬鹿を見るぞ!っていう話でした笑
今回の記事もインストラクター(以下先生)の方たちに向けて書きます。
先生の皆様今回ご紹介するのはこちら!
ペットボトル理論!!

というのは冗談で、double stimulation paradaim (二重刺激パラダイム)というモノです。
この理論ともう一つの理論をご紹介することによって、前回の記事の説得力が増します。
この記事を読み、ゴルフレッスン時の無駄をもっと削いで頂けたらと思います。;)
そんなわけでいってみましょう。
以下の画像をみてください。
このペットボトルの画像はここ数回記事で書いた『ヒト』の部分である
刺激同定、反応選択、反応プログラミングで構成されています。
このペットボトルの中を何かしらの刺激が入ってくるわけです。
まず、ペットボトルに刺激1というのが入ってきます。
そしてその100ms(ミリ秒)後に次の刺激である刺激2が入ってきます。
刺激1が処理され、刺激2がすぐに処理されるのがきっと理想なんだと思います。
なのですが、ヒトの情報処理システムはそんなにナイスなモノではないのです。
次の画像を見てみましょう。
刺激1が刺激同定、反応選択、反応プログラミングを処理している間、
刺激2は何もできずただただウロウロします。
ウロウロ。ウロウロウロウロ。。
まあ、ペットボトルの口って狭いもんね。
どうやら両方の刺激はスムーズに処理されない理由はこれみたい。
そして
刺激1がペットボトルの口を通過し反応という形で出力された200-300msにようやく刺激2はペットボトルの口を通過できるのです。
こうしてようやく刺激2は反応として出力されます。
こんな感じで、刺激がどんどんヒトに入ってくるとその刺激たちは系列的に処理されます。
しかも必ず一つの処理が終わってからでないと次の処理が行われません。
このペットボトル理論では2つの刺激を例に説明してくれているので2重刺激パラダイムとと呼ばれているのですが、入力の数が多ければ多いだけ同じ上の画像と同じことが何度も繰り返されるってだけです。
皆、僕の言ってる意味分かる?
日本語が相変わらずカオスですみません(^_^;
まあ、
こんな感じで最初の刺激の処理は、次の刺激の処理を大きく妨害するってことがわかって頂けたら嬉しいです。
これってゴルフレッスンを受けたことがある人はわかると思うんだけどなぁ。
せっかくなので、実際のゴルフレッスンで良くあるシチュエーションを例にしてみましょう。
先生が生徒さんに何やらウンチクを話しているところを想像してください。
生徒さんは先生に対しきっとこう思ってるはずです。
1:『なんかゴチャゴチャ言ってっけど、次から次へとうるせーんだよ!!
今それやってっから!
どんどん話を次に進めるんじゃねェー!!』
…
2:『ふう。
ようやく先生の話が終わった。。
さて仕切り直しだ!!』
…
3:『あ。。
え?
アレ??
何するんだっけ?????
あ、先生がなんか言ってる。
そうだそうだこれやるんだったんだ。。
はいはい、今やりますよー。』
ペシッ!
(結局当たらねーじゃねーかボケ!!)
…
それではこのケースについて考えてみましょう。
2重刺激パラダイムの部分に関しては読み手の皆さんも気がついたと思います。
それでは、3の部分で何が起こったかわかりますか?
3でこの生徒さんは自分が何をすればいいか見失っちゃったんです。
たぶん、何をすれば良いかわからなくなってしまった生徒さんをみたことがある先生の人たちはいっぱいいるはず。
何が起きているのかというと、生徒さんは今まで何をしていたかを忘れちゃってるんですね。
これが2つ目の理論である
『忘却(forgetfulness)の理論』です。
というか、日本語で忘却の理論で合ってるのかわからないんだけどね。(たぶん合ってるでしょ笑)
まあその理論で何を言いたいかっていうと、人って情報をいっぱい入力されたり入力された情報が短期記憶(記憶として貯蔵されない記憶)として処理されちゃうと30秒足らずでそのとき入力されたものがほぼ完璧に忘れちゃうんだって。
だから先生たちは生徒さんにいっぱい説明しても無駄ってこと。
どうせ一生懸命説明したところで生徒さんは一つ一つの情報を処理(ペットボトル理論)して、そしてその度にその情報は新しい情報に置き換えられちゃって結局忘れちゃうから。
先生が「これやって。」って言った後に『へっ???』って現象が起きる原因はこれなんです。
生徒さんがちゃんとインストラクターの話を聞いてくれている場合、決して生徒さんの理解力が悪いわけではないのです。。
そんなわけで、生徒さんへの指導は
やっぱり情報処理は系列的に行われ、
そして情報処理には限界があり、
かつ忘却の理論 + 運動学習その2~3のコンビネーションによって
従来の指導法はかなり効率の悪いものだということがわかったと思います。
それじゃあどうすればいいねん!と先生たちは困惑してしまうかもしれませんが、心配することはありません。
運動学習シリーズの2-4で説明したことは、あることを私たちに示してくれています。
『ヒトは1つのことなら確実に遂行することができる』ってことです。
ゴルフスイングは複雑な動きの集まりですが、四肢と体の動き自体はそれぞれとてもシンプル。
口が悪いけど、
どんなに理解が足りない生徒さんにもわかるくらいシンプルに説明してあげることができ、その提供する情報(指導)の量を考えてレッスンできればいいんだよね。
それさえ出来れば、確実に上達できそうな指導ができるようになっていきます。
ということで、今回はここまでにしておきます。
読んでくださりどうもありがとうございました。
たいき
参考文献:Motor Learning and PerformanceとDr. Kleinmanのテキスト
~告知~
8月3日に東京都世田谷区船橋にあるOTTO CITTAというゴルフ施設で運動学習の講習会をやらせて頂けることになりました。
講習会では、このブログでこれから紹介する運動学習についてもっと深く理解するために運動学習の理論と実践についてお話します。
というか、講習が終わったら僕と同じことができるようになる手がかりを掴んで頂こうと考えてます。
アメリカ大使館での労働ビザ面接次第なのですが、たぶん僕は9月20日にアメリカに戻るので、それまでに運動学習をゴルフレッスンに取り入れた指導法というのをゴルフ業界を変えてやろうと情熱を持っているインストラクターの方々に伝えて帰ろうと考えています。
講習会の時間と値段に関しては、tm.torque@gmail.comまでご連絡ください。
飛ばしの要素に関しての講習も必要でしたら別の日にやります。
運動学習を生かした僕のスイング理論でもよければそれをやる日も設けましょう。
参加が難しいとお考えの地方の方々も、参加を検討されている方々も宜しければメールをください。
何ができるか一緒に考えましょう。
それでは、ご検討の程をどうか宜しくお願い致します。
Golf Teaching Professional/ACE Personal Trainer
Taiki Miyazaki







