Motor Learning その1 | 宮崎太輝のグローバルスタンダードゴルフ!

宮崎太輝のグローバルスタンダードゴルフ!

NY出身のティーチングプロ/トレーナーであるタイキが、日本のレッスン業界を面白くするために始めたブログ。日本とアメリカ最先端のゴルフレッスン/トレーニングの違いを教えてあげちゃいます;)












今回は僕の専門分野であるMotor

Learning
(運動学習)の分野について書かせて頂こうと思います。


Wikipediaの引用によると、Motorlearning is a change, resulting from practice or a novel experience,in the capability for responding. とあります。


なんだかよくわからないですが、まあ運動っていうものは練習や経験によって何かしらの変化が起こりますってことを言いたいみたいですね。


それでは運動学習っていうものは、どのようにしてゴルフに活かされるのでしょうか?


例えば、ゴルフ雑誌とかにはよくゴルフ上達のための練習ドリルが紹介されています。


ゴルフスイングのある症状を治すためにあるドリルをたくさん練習して、その症状を直しましょうといった感じのヤツです。


あることをやってあることを治すというアプリーチは、運動学習的にはTransferof Learning(学習の転移)と呼ばれる手法になります。


そのドリルが良い方向に働いた場合、学習の転移がPositiveプラスに働いたという表現をし、悪い方向に働いた場合、negativeマイナスに働いたと表現をします。


他にも過去にやっていたスポーツによって、ゴルフの得意不得意が分かれることがあります。


例えば、野球をやってた人はゴルフの上達が早い人が多いが、サッカーをやってた人はその人たちに比べて遅くなります。


これは、バットを振るという運動経験があるのとないのとでは、上達の度合いに変化が表れることを示しています。


これも学習の転移に当てはまるわけです。


今、アメリカでも日本でもゴルフインストラクターはこれらのことを『なんとなく』やっているわけです。


なのですが、僕は大学院でこればっかり研究していたので、『なんとなく』を『明確に』することができたのです。


ゴルフのティーチングプロの資格を取る際の講習でも運動学習はちょろっと紹介されるのですが、この学問は凄く奥が深いのです。


運動学習によってもたらされる変化というのは学習の転移によるだけのものではありません。


運動学習に影響を与えるElement要素には、色々なものがあります。Feedback,Feedforward,Reinforcement,Transferof learning,Knowledgeof Result,Knowledgeof Performance


そしてこれらの要素に、それぞれ


Positive,Negative,Dynamic, Static,Neutral, Proactive,Retroactive,Tax

Taxonomy(complexity, pacing, speed, coherence),Level of Learning,Individual Difference
といったタイプがあります。(これらの要素とタイプはほんの一部であります)


これらのことは一般の方は理解する必要はありませんが、インストラクターの方は理解していた方が良いと思います。


なぜなら運動学習に精通していると、インストラクターは大きなアドバンテージを手に入れることができるからです。


運動学習を正しく理解できていれば、普通のインストラクターが数ヶ月から数年かかるプロセスを一気に短縮することができるようになるし、レッスンのやり方にもバリエーションが増えます。


例えば、アメリカでも日本でも、ゴルフレッスンを受けるとフォームを直されます。


今まで気持ちよくスイングしていたのに、フォームを直されたら違和感がすごい。。気持ち悪い。。。思ったとおりにスイングできなくなった~!フォームを直そうとするとボールが当たらねー!!


こんな人たちがほとんどだと思います。


しかしこんな状況を、数回のレッスンの前後で気がついたらスイングが見違える程変わってて、かつ違和感がなく、ボールもSolidに(ビシッと)当たる!という風に変えることが可能になるのです。


もちろんある程度のスイング中の身体の動き、クラブの動き、ボールをミートさせるための最低限の情報を提供しなければいけないのですが、そんなのは大雑把でいいのです。


だってスイングするときに色々考えてたら、気持ちよくスイングなんかできないでしょ(笑)


気持ちよくスイングしながらスイングを改造することができたら、画像のお姉さんのように短期間でスイングを変えることができます。










 











 












*動画で他の例を見たい方は、「スイングBeforevsAfter動画」のページからリンクに飛んでください。


ちなみにこのお姉さんはスーパー初心者でした。まあたまに上手く当たってボールが飛んでくれるといった感じだったのですが、タイキレッスンで明らかにフォームが変わり、かつ適当にスイングしてもビシッとミートして前よりも飛んで曲がらなくなりました。


このChangeにかかったレッスンはたった3回です。3週間。。


たった3回のレッスンで、一気に上達したらそりゃあゴルフが楽しくなります。:) 少なくとも、僕のレッスンを受けてくださったこのお姉さんとそのお友達の方達はゴルフが楽しくなったといってくださりました。とても嬉しかったです。


ポイントは、脳・筋肉・神経、そしてそれらのユニットを動かすための運動プログラムをどのように創るかもしくは既存のものを書き換えるかにあります。そして、いかにSolidなインパクトをして脳に『新しい動きをやった方が気持ち良いじゃーん!』と思わせるかです。


先述した運動学習のElementsは、新しい運動プログラムを創るためのアプローチになります


これらの情報を正しく理解しレッスンに活用することができるようになると、誰でもスイング改造にかかる時間をショートカットできるようになります。


どうせゴルフは上手くなったら上手くなったなりに問題がでてきます(笑)


だったらとっととある程度のレベルまで上手くなって、最低限ゴルフを楽しめるようになればいいじゃない!というのが僕の考えです。


一般人の人にゴルフ=難しいっていうイメージをゴルフ=楽しいに変えることができたら競技人口に何かしらの変化を及ぼすことができるかもしれません。


ジュニアや学生ゴルファーにはより上手くなるために必要最低限なスイング・身体の使い方・トレーニングの要素を理解してもらいつつ、一定の競技レベルまでいってもらうことで実践経験を培ってもらい、


そこからは自分に合ったコーチを自分で見つけるもしくはインストラクターが紹介することで自分のゴールへの近道を見出すことができるようになるかもしれません。


いずれにしてもいいことだらけです。


なので!これから自分はこの運動学習の理論を日本のインストラクターの方達に広めさせて頂こうと考えております。


NY近郊のプロで僕と同じことができた人は一人もいませんでした。アメリカで唯一出会えたのがStackTiltの創立者の一人のMike

Bennett
。そして、たぶんだけど僕が読んでた研究論文を発行しまくってたゴルフ施設のヘッドインストラクター。。アメリカにもまだ少ないから日本にもまだ僕らと同じできるインストラクターが少ないはず。


僕なんかができることは大したことではないけど、同じことでできるインストラクターが増えることはいいことだと信じてます。


僕の発信する情報が、日本のゴルフ業界に少しでも影響を与えられたら嬉しいです;)


僕のゴルフレッスンに興味が持って頂けたゴルフの生徒さん、インストラクター方達は是非、ブログを通してメッセージまたはtm.torque@gmail.comまでご連絡くださいませ♪


次回は、ボールを遠くに飛ばしについての情報を発信したいと思います:D


お楽しみに♪♪


*補足*


色々書きましたが、インストラクターの場合、必ずショートカットができるようになった方が良いのかといったらそうでもありません。


生徒のスイング改造をショートカットせず、コツコツとスイングを組み立てるという完成度の高いスイングを提供するのも立派な職人芸ですから。


だから僕みたいなインストラクターが初心者や中級者の生徒さんたちのレベルに一気に引き上げて、細かくより完成度の高いスイングを教えられるインストラクターに引き継いでもらうっていうのもいいですよね。(事実、NYで僕はより高いレベルにいきたいという生徒さんをその人に合いそうなプロに紹介しまくっていました。)


そして、アメリカのインストラクターで僕と同じことができる人がほとんど居ないと書きましたが、アメリカのレッスン業界最前線で戦っているインストラクター達はまた別の方法で生徒のショットを向上することができるのですが、それらのお話はまた今度;)


たいき