気がつけばドセタキセルも三クールおわり、最後の一回を残すのみ。
色々な副作用に襲われたが、思ったよりはつらくなかった。お酒に強い人は、副作用が少なく、また身体が慣れると、軽く感じてくるらしい。私は医師にびっくりされるくらい、軽い方ではあった。
私の副作用は以下。摂取直後の副作用はなし。
1クール目
2日~3日 下痢、腹痛
4日~ 一転して便秘
6日~ 胃痛、関節痛
7日~ 胃痛、頭痛
8日~ 足先の痺れ、頭皮のかゆみ、味覚障害
10日~ 徐々に諸症状が収まっていく。(ただ、この時期体内で白血球が減少するらしく、抵抗力がおちてるらしい。)
吐き気はなく、食欲は一度も落ちなかった。無添加玄米菜食を心がけたためか、むしろお腹が空いて仕方ないくらい。量は食べたいだけ食べていた。(過食、という副作用はないらしい。。) だのに、体重は四キロほどへった。食べる物が違うと、やはりダイエットになるようだ。
ただ、やはり昼間強烈にだるくなり、うたた寝してしまうことも。
2クール目からは、上記の症状の、かかとのしびれがひどく、また手足の乾燥が常時続くように。かかとの皮がベロンと剥けた時は吃驚した。また一番、嫌な副作用。脱毛も2クール目ではじまった。
初めに処方された薬は3日分。それがすぎてから、色々な副作用が出始め、この個人差があるから、都度医師に連絡、薬を処方してもらう、ということらしい。私は胃薬、軟膏、痒み止めなどを処方してもらった。
一番気にしていた、脱毛について書きたい。
抜け始めたと思ったら4、5日であっという間に落ち武者に。あっと言う間とはいえ、10万本もあるらしいので、抜け毛との戦いは過酷ではあった。なにをしてても、毛だらけ。
当たり前だが、ものすごく、憂鬱になった。抜ける毛も嫌だし、抜けた自分の姿も嫌だ。泣いた。やっぱり女性だから、ハゲの自分が、嫌で嫌で仕方ない。私は、毎晩明日きていく服を考えながら寝付くのが習慣なくらい、気にいらないコーディネートだと一日落ち着かないくらい、見た目を気にする質なのに。どうやって日常生活に、ハゲ状態をなじませていけばいいのか。お洒落ができないなんて、辛すぎる。素直に言って回るか、こっそりウィッグにしてシラをきるか、ひたすら帽子を駆使するか。
まず方針を決め、、なかったのは失敗だった。
カツラの準備は早いほうが良いといわれ、自分の肩まであった黒髪をバッサリショートにしてさっさと医療用カツラ(10万相当)をつくってしまった。何故か、着る前の自分の髪型に似せて。
しかし、それから脱毛まで思ったより時間があってためすぐウィッグをつける気がせず、ショートのままうっかり外出してしまった。
あれ、髪切ったね~なんて周囲にいわれてしまったのだ。
よく考えたら、ウィッグはセミロング。これでは一度切った髪がまた急に伸びた?!状態に。
ウィッグをショートにカットするか。でもカット5000円といってたし、切ってしまったら終わり。。それならカットと同じ値段でもう一つ、と、ネットで(これがまずかった)安くて可愛いショートのウィッグを購入。
届いたら、ビックリ。色が茶色すぎる!トップが不自然!人口皮膚がない!
しばらく我慢して使ってみたが、やっぱり良い歳してギャルっぽさが気になり、外出するたび落ち着かない。
そう、、ここでも失敗はなんどか外出して髪色変えたね~と言われてしまったこと。いまさらはじめのウィッグにすると色があわなすぎる。
結局、中間色のショートを再購入。これが一番しっくりきた。値段も16000円と高すぎず。
ちなみに、お店はここです。
結構医療用で作るひともいるらしい。
http://www.shibuya109.jp/shops/navana_wig/main.html
結論。医療用ウィッグを作るときは、下記4点が大切だ。
⑴実際に脱毛する直前の髪型に似せる。
⑵必ず試着して、カットしてもらう。
⑶安すぎるウィッグはやはりそれなり。
⑷外出時はこのウィッグでいくぞ!と覚悟を決める。
いま、私のクローゼットの部屋はカツラがいくつも並び、子供たちは怖がって入れない。。
ちなみに、脱毛期はすっぽりかぶれる、スキー用フリース地の帽子が重宝しました。男性用がサイズ大きめでよしです。プラス帽子の下にかぶる付け毛。可愛い帽子の下にかぶり、お出かけ用に。でもずーっと帽子のひとって訳にはいかないので、ウィッグの話は避けて通れない。
開き直れば楽だろうが、やはりかなり仲良くないと「ガンになっちゃってさ~」とはいかない。
結局数人の仲良し以外には、こっそりウィッグにしてシラをきる、を選ぶことになった。
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