私が思い描いていた三十代とは程遠い姿になっていて、
この姿をどの歳の私に伝えたら回避できるのか、
大事な分岐点も分からないままこの歳になりました。
甘えたところはあるけれど実家住まいで犬を飼って、程よく好きに生活している。
とてもありがたいが、欲を言えば自宅でできる仕事に就けたら尚最高。
ただ、旦那も恋人も子供もいない。
それを悲しいとか寂しいと思ったことは一度もない。
なにより結婚生活への憧れは微塵もないし、子供を欲しいと思ったこともない。
それに大体の「結婚届は呪いを叶えるデスノート」
某ドラマで聞いたこの一言。
結婚の経験はないけれど、結婚に対するモヤモヤが具現化された一瞬でした。
恋人は簡単に別れられるけど、離婚は簡単にはできない。
結婚は我慢と忍耐。
そう聞いた時に、憧れはひとつも無くなって納得してしまった。
できちゃった婚の友達が「あなたは自由で良いね」と独身のわたしを羨んだ。
「家庭があるから遅くまで遊べないし、いつも子供が一緒で休まる時がない」
こんな身近で聞くことになるとは思わず驚いた。
結婚した時は忙しそうながらも楽しく嬉しそうだったのに。
自分の親も一緒に住むことを先に考えてくれていたと喜んでいたのに。
芸能人とかでも歳の近い人の報告を見ると、思うこともあるけれど、結局は他人事。
「あなたは結婚どころか恋人もいないのは何故だろうね」
今のわたしが結婚を望むならお金目的になってしまう。
中には「結婚はしなくても良いから子供は作りなさい」と言う人もいた。
人口減少の心配と、女に生まれた義務だと言われた。分からなくもないけれど。
結婚が全てではないし、時代も変わっているのだから、押し付けないでほしい。
恋人とのお付き合いは特にお金がかかる。
犬にお金も時間もかけられるけど、恋人と会うために早起きをするのも洋服を新調するのも億劫。
例えば恋人と愛犬が川に落ちたら、わたしは愛犬を助ける。
わたしの中の優先順位を本当に変えてくれる人と出会えたら、結婚に前向きになるのかなぁ。
好きな芸能人はいるんだけどなぁ。
わたしの恋人は飼い犬、いつの日にか人間に化けるのだと信じています。
大抵の人は呆れたりバカにしてくる人も多くいる。
心配してくれているのかも知れないけど、ありがた迷惑。
幸せの方向、幸せの価値観は人それぞれ。
そんな資格どこにあるの。