4/15(日) 4:30

サァァァー...


雨...。



















さぁーて、2度寝2度寝っ❤︎キョウハ ナンモネーハズ。ジュージマデネヨッカネ♫













アカンアカン...。
優しい雨音が子守唄に聞こえたw 



寝起きから気分を削がれる。

今日は岐阜県の関ヶ原町で開催されるヒルクライムイベント”伊吹山ドライブウェイヒルクライム”の日。天気予報では回復に向かうはずなのだが果たして...。

昨日からの悪天候(暴風、濃霧)でフルコースからショートコースへの変更(15km→10.7km/上平寺駐車場ゴール/獲得標高700m弱)は既に決定しており、あとは本日6時に開催か中止かのアナウンスがある。



5:00 付き人(2Go Matsunami)が迎えに来た。

ひとしきりクルマを走らせた頃、付き人が財布を無くした事に気付き、落とした可能性のあるコンビニに慌てて引き返す!そしたら店員さんが拾っておいてくれる神対応を朝っぱらから経験したのち、会場のある関ヶ原に向かう(ヒヤヒヤさせんじゃねーよ!w)。


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どんよりとした雲。雨粒がガラスに落ちる。


車中で6:00を迎え、公式サイトから本日の開催決定を確認。
しかし、テンションはイマイチ上がらず。
理由は花粉症による咳が治りきってないので、再発したら嫌だな、という事。


小1時間ほどで会場に到着。受付を済ます。
(受付会場でボランティアスタッフで来ていたOGPのO栗さんに会えた。小梅キャンディーをいただく。ありがと様です!
そして本日急遽、仕事の都合でDNSとなったRYO YANOさんと出会う。前日受付を済ませていた事が結果的には仇となり、バイクに取り付けるセンサーを返却に来てみえた。お気の毒でした...。来年こそは!)


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6:40頃。受付会場となる関ヶ原町役場に到着。続々と今大会の出走者が集まってくる。


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右から“ベテランブロガー”Nob coriverさん、”自由人”Hiroki Ishikawaと合流。一番左のレモン色は強風で安物傘がぶっ壊れた付き人(2Go Matsunami)。


時間に余裕があったので、受付会場奥に設営された協賛メーカーのブースをチラッとまわる。


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ブースでふと足を止め試着するHiroki Ishikawa。
「いやまさかね〜。」と思った刹那、2秒後にはジレを購入。彼に「悩む」という思考は存在しない。(即決すぎるやろ!w)


もう少しブラブラ。


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BS NHKの自転車番組”チャリダー”のロケをやっていた。新メンバーが今大会に出走するのね。頑張ってネー。


一旦、クルマに戻る。

さて、どうしようか。

我らオッさんEクラスの集合時間は9:20。
止む事の無い雨をぼんやり眺めながら、運転席の2Go Matsunamiと話す。

ワタシ「なぁ、どうする?」

2G「ん?オレは朝からひと言も走るとは言っておらんぞ。」

ワタシ「お、そうか?そう言われるとそうか...。...オレも咳がぶり返しても嫌やし(雨やし)DNSにしよっかな。」

でも、心の中は迷っていた。せっかく現地入りしたし、タイムは気にせず走ろうかな...と。



知らぬ間に時間は9時を過ぎていた。
Team Kobato内のグループチャットにも不安視する声が。

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チームメンバーのYoshinari Nodaからは、いとこ(一緒に金華山を走った事があるので面識はある)が走るので見掛けたらヨロ!的なコメント。でもワタシは弱気にレス。 次にNob coriverさんから焦りの声。2Go Matsunamiとワタシは全く緊張感の無い返事。 2人ともバイクを降ろしてないどころか、2Go Matsunamiに至っては着替えてすらしていないw    Hiroki Ishikawaは既に集合場所にいた(意外とやる気やん!)。



さすがに決断をせなアカンかと思い、クルマから降りて雨に打たれながらNob coriverさんのところへ行く。バイクはクルマに立て掛けてあったが、運転席に座っていた。意外と余裕か?

ワタシに気付いて出てきた。

Nob coriverさん「え〜、ここまで来て走らないんすかー?走りましょうよ!(涙目←願望)」


本当に最後の最後まで迷ったが、Nob coriverさんのひと言でワタシは出走を決意。ワタシを待っていると2人とも出走に間に合わないといけないので、とりあえず先に行ってもらい慌てて準備! 2Go Matsunamiに最後の確認をしたが、気持ちが揺らぐ事はなかった。

2Go Matsunami  DNS


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生前の2Go Matsunami。点滴を口から挿入する奇行。
 〜過去のアルバムより抜粋〜

この男は本来の調子が出せていない事にモチベーションがダウンしていた。彼の訳の分からん信念によると、100%の力が発揮出来ないなら走らん方がマらしい。ワタシなりの解釈をすると、陶芸家が「クソッ、失敗だ。こんな駄作はこうしてくれるわっ!(狂)」って言いながら焼きあがった器を自ら叩き割る、そんな心境なのか。いやぜんぜんわからんw
いずれにしてもワタシには無い信念を持ち合わせている。



9:25 集合場所へ遅刻。
ズラーッと出走者が並び、運営側のスタッフが走行前の説明をしていた。
ワタシは存在を消して、シレッと最前列の横に少し離れて佇む。(なんじゃこの差し色ピンクなジジィは...的な、生ぬるい視線をたくさん浴びたわw)

スタート地点に向かって集団で移動開始。
さすがに最前列インは気まずかったので、最後尾で合流しようと待つ。そこでYoshinari NodaのいとこのN山さんハケーン!ワタシの方に来てくれたので一緒にHiroki IshikawaとNob coriverさんを待ってもらう。
のち2人が合流してスタート地点へ向かう(この頃から天候が好転し始める)。



スタート地点となる伊吹山ドライブウェイ入り口に到着。

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この先に伊吹山ドライブウェイの入り口がある。


ここで荷物預かりのサービスが受けられるので、下り用の防寒具やパンク修理キットなどを入れたザックを預ける。


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雲がかかっており、伊吹山の全貌は見えない。


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スタート地点へ移動を開始。


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少しずつ緊張が高まる(...ことは無かったなw)。
右からNob coriverさん、Hiroki Ishikawa、N山さん。



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スタートの時間が近づいてくる。
背中で何かを語るNob coriverさん。(彼は一足先に今大会の記事をブログにアップしています。是非。→こちら)



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N山さん。とても気さくな方で明るい性格(その指の本数は年代別2位を狙うって事っすねw)。


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リラックスモードな3人。   photo by N山さん


アナウンスと共にスタートの合図。
リアルスタートはゲートを越えた数十メートル先。


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気合いが入るHiroki Ishikawa。(そうか。分かった!気合が入り過ぎてサイコンを自宅に忘れたんだなw)


タイム計測板を通過。
いよいよリアルスタート!

と同時にHiroki Ishikawaは大外からダンシングでぶっ飛ばし、ダンゴ状態の集団を追い抜いていった。

おー、気合いが違うなw

感心しながら、でも追走しない。

ワタシは数日前から走り方は決めていた。

「Ave.220〜230Wのペースを守って走る」

実は今回初参加でコースの事が余りよく分からない。走る直前にHiroki Ishikawaに少し聞いた程度。去年までの伊吹山ヒルクライムの動画は少し観たけど毎回寝落ちして最後まで観てない。従ってマイペースで走るのが得策かと。

ワタシが1時間出し続けられるパワーは推定210W(推定と書いたのは、パワーメーターを付けてから実走で1時間ノンストップで走り続けた事は無く、あくまでローラー台を使用したFTP計測方法で知った数値なので、本当に正確かどうか分からない)。

フルコースならばAve.210Wで走ろうと思っていたけど、ショートコースとなったため1時間は切って走れるだろうから、少し平均値を上げて220〜230Wでいけるだろうという算段


サイコンの表示項目は「3秒平均のパワー」、「アベレージパワー」、「タイム」、「距離」、「ケイデンス」、「心拍数(心拍計はクルマに忘れ計測不能...w)」にして走った。

左を見たらNob coriverがいたので、楽しく登ろうかと考えたが、設定したペースを守ろうと考え直し、躊躇なく置いて行く。

序盤の勾配は比較的緩めで6〜7%ぐらいか。感覚的にはいつもより1枚ギアを掛けて心拍数を上げないように登る。序盤は身体がフレッシュな事もあり、250〜320Wとパワーが出過ぎてしまうので意識的に抑える。
抑えて走ってはいるが、意外と他の出走者を抜いていける。
「お、こりゃええかも〜(喜)」
と内心思いながらペダルを回す。
スタートから2km位までの間、ずっと背後に気配を感じており、「多分、N山さんかな?」と思っていたが、2kmを過ぎた辺り(だと思う)で左からふっと誰かに抜かれたので見ると、N山さんだった。


やっぱ速いやーん。


追えなくは無かったが、自分のペースを守る事に専念して追わず。徐々に離れていくN山さんの背中を見ていた(結果的には追いつく事は無かった。速いッス!)。


5km地点    Ave.245W

心肺機能も脚も意外と残っていた。決して楽ではないけれど、体感的にはこのまま行けそうな感じ。...だと思っていた。

時折、斜度が10%超えの坂が現れ始める。
ん...キツい...。
いつの間にかギアを軽くし、ケイデンス重視に切り替えていた。
少しお尻が痺れてきたので、サドル上で前後に移動し、力の掛かり具合を分散させる。同時に、気付くと上半身に力が入ってしまっていたので、意識的に脱力するよう意識する。

少しずつパワーが下降し始めてきた(あとで走行ログを見ると明らか)。スピードも落ちてきた。後からスタートしたカテゴリーのトップ集団の方々にどんどん抜かれ始める。


こりゃヤバいな...(汗)


心拍計を付け忘れたが、感覚的にはハートが口から飛び出る2歩手前。まあまあ踊っている。無理も出来ない感じ。


7km地点    Ave.238W

残り3km。かなりキツい。時々平坦区間が現れるので飛ばしたいのだが、脚がついてこない。
今までは抑えめでも斜度のキツいところでは超えていた300Wも出なくなっている。

もう抑えるどころか、残った体力を絞り出すようにしていかないと前に進まない。自分との我慢比べの様相。ギアは乙女な32Tを使っていた事は誰にも言えない。


9km地点    Ave.235W

先を見つめる。どこがゴールなんだろう。
しかし見えない。
キツいので早く終わって欲しい(苦)!


9.5km地点    Ave.232W

頭上で声が聞こえ始める。エキスパートクラスの下山組とすれ違う。そして山の形状から何と無くゴール地点が分かる。

あと少し。

最後の坂。最後の力を無理矢理振り絞る!
残り約100m(遅いわっ!)でスパート!最後は300Wを辛うじて超える。


ゴール!

公式タイム: 44”52’
年代別上位45%(完走者292名)
Ave.232W
パワーウェイトレシオ 3.7倍

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グラフが示す通り、パワーは徐々に下降。
ダメな見本だこりゃ...。
ダンシングはたったの1.7%!  脚が上がらないし、そもそも苦手なんだろうな。



余力は殆ど無し。
予想と実測はほぼピッタリ。予定通りパワーを使い切った(と思いたい)。


ゴール地点では大勢の完走者がお互いの検討を称え合っていた。


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快晴とはいかないまでも、周りを一望出来た。


たまに金華山でご一緒させてもらったり、SNSでもやりとりのあるトシさんに会い、お互いをねぎらう。後にNob coriverさん、Hiroki Ishikawaとも合流。(N山さんは辺りを見回してみたが、見つけられなかった。おつかれっした!)


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ゴール地点でトシさんに会う。年代別上位16%に入る強者!
この後、一緒に昼ご飯を食べに行った。
(トシさんもブログを書いている。是非。→ こちら)


山頂ゴールではないにしろ、標高も高いので寒い。風も強い。下山用に上着を着て、タイヤの空気を少し抜く。


下山開始。
ヒルクライムレース後の下山はいつも長く感じる。よくこんなに登ってきたな、と。

そろそろブレーキングに嫌気がさして来たところでスタート地点まで下りてこられた(やっぱディスクブレーキは楽チンなんだろうなー。Nob coriverさんのBMC SLRが羨ましい)。

ゴール地点でチームのSinobuさんのお店(中華料理店 大門)で落ち合う約束をしていたので、皆を待たずに駐車場へ向かう。


気掛かりがひとつ...。

ワタシは付き人に乗せてもらって来ていたのだ。




















ちょーちょーっ、アイツ帰ったんじゃないの??ネタ的には最高のフィナーレでは...





本気で心配になってきた...。ヤツならやりかねん!いや、万が一帰ってないにしても、ワタシの荷物は元の駐車位置に放置してクルマを移動させて、遠目にオロオロするワタシを見てあざ笑う可能性は十分にある。
      

まさかの今日一番のドキドキを感じながら駐車場に戻ると、2Go Matsunamiは待っていてくれた。

片付けをして岐阜市内へ帰る。

トシさん、Nob coriverさん、自由人Hiroki Ishikawa、付き人とワタシの5人で美味しい中華料理を堪能して解散した。(餃子、飲み物など色々と盛り沢山なサービスをしていただいたSinobuさん、有難うございました!)



色々と課題はあるが、ワタシの年間を通して最大イベントであるマウンテンサイクリングin乗鞍までに10Wでも5Wでも良いのでFTP値を上げて、少しでも高いパワーを維持出来るようにしたい。



結果的にはコースコンディションもまあまあ満足のいくもので楽しめた。走って良かった。



皆さん、お疲れさまでした!




おわり