「環境について不平を言うのをやめれば、自然が私たちの面倒をみてくれます。自然が私たちを正しい環境に置いてくれます。――マハリシ」

この言葉は本当に素晴らしいですね。まさにその通りだと思います。自分の置かれた状況に対して不満を言っていても何も改善されませんから。それよりも、今起こっている状況を自分自身が作り出したものとして、そのまま受け入れると、自然の支援が得られます。そして状況が改善されるのです。

人間関係でもこの原則が当てはまると思います。周りの人々に対して不満を言っていれば、自然の支援は失われ、なかなか状況は改善されないものです。その反対に、不満を言ううのを止めれば、自然の支援によって、よりよい人間関係が築かれていきます。

自然の支援を得る上で、「不平を言わない」ということはとても大切です。
若い頃は、理想が高く、もっともっと自分を高めたいと思っていました。でもなかなか思うようにいかず、理想と現実とのギャップに苦しむばかり。「自分の人生なのに、どうして思い通りに行かないんだろう」とよく思っていました。何かに挑戦しては失敗、失敗の連続で、その挫折感のために精神的にも不安定になっていきました。一生懸命自分を高めようとしているのに、かえって、どんどん悪い方向に向かっているようでした。

そんなときにTMと出会って救われました。特にTMシディコースを受講してマハリシ総研のスタッフになってからは、生活が一変しました。ユートピアの編集を担当することになり、初めて行う編集の仕事に毎日夢中になって取り組むようになりました。

忙しくなったので、自分はどのようになりたいとか、そんな自分の未来像を思い描く余裕もありませんでした。ただ規則的に瞑想し、自分に与えられた役割に打ち込む毎日でした。そして数ヶ月たったある日、ふと気づいてみたら、自分が望んでいたことがすべて実現していたのです。

その当時、私が望んでいたことは、日々確実に成長したい、やりがいのある仕事をもちたい、世界の平和につながることをしたい、何でも話せる親しい友達が欲しい、自分の性格を直したい、痩せてスマートになりたい、まあそんなところでした(今思えば些細なものです)。それまで何年間がんばっても得られなかったのに、自分で意図することなく全く自然に実現したのです。本当に驚きました。魔法にかかったような気分でした。

そのとき、願望を実現する秘訣とは「規則的に瞑想し、そのとき自分に与えられた役割に専念することだ」と気づきました。先のことや未来の自分については、あまり気にしなくなりました。今を大切に生きていれば、自然が自動的に願望を実現してくれると思えるようになりました。
いつでも、ありのままの自然な自分でいられたら、楽ですよね。瞑想をするほどに、肩の力が抜けて、より自然に、より自然になっていくような気がします。今の自分に満足するようになり、背伸びする必要がなくなってきました。

自分らしさが失われ、どこかに力が入りすぎると、物事がうまくいかなくなります。だからうまくいかないことがたびたび起こると、何か自分の行動に不自然なところがある、間違った方向に進みつつあるのかなと考えて、軌道修正します。

昔は、ありのままの自分でいたら、みんなに嫌われてしまうと思っていました。自分勝手で周りにストレスをまき散らしている、それが自分のイメージだったからです。人々とうまくやるには、そうした自分を隠して、いい自分でいないといけないと思っていました。

でも今はストレスが少なくなったので、ありのままの自然な自分でいても、嫌われることはないと思えるようになりました。

以前は自分を過小評価していた部分もあったと思います。今は、未熟なところがあっても進化の途上にいるのだからしかたない、毎日瞑想してできるかぎり成長していこう、と前向きに考えるようになりました。