電車に乗りました。
電車が遅れていました。
遅れていた電車に乗ったのですが、その電車がさらに人身事故で止まりました。
些細なことですが、電車の中で息が苦しくてたまりませんでした。
目眩がしました。
たまたまドアサイドの寄りかかれる場所に居たので、寄りかかってその場をしのぎました。
必要以上に心臓がバクバク鳴り、それだけでもの凄く疲れました。

たかが電車に乗るだけで、よくある電車の遅れだけで、体調がおかしくなる。
これも自立神経失調症の仕業なのでしょうか。

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退職の意思表示はすぐに部長、取締役まで伝わったそうです。

しかし、その後は何事もなかったかのように、淡々と進みました。

「正月休みにはいるので、薬を1ヶ月分出しておきましょう」

心療内科の先生は気をつかってくれました。

もともと寒い時期が好きな私は、寒い季節になって、少し元気を取り戻していました。

隣の席の親しい先輩は、ことあるごとに「辞めないでくれ」と言ってくれましたが、それをさらりとジョークでかわして、私は淡々と時間が過ぎるのを待っていました。

ボーナスが支給されました。

退職後に備えてほとんどを蓄えに回しましたが、ワイヤレスヘッドホンだけは買いました。

ヘッドホンで音楽を聴いているときだけは、嫌なことを全て忘れて、空想の中で遊ぶ自分に安心感を覚えることができるような気がしたのです。

これも治療の一環かだと思い、お金を使いました。

心が健康な頃は、寒い朝に、ぬくぬくの布団に潜って聞く音楽は、最高に心を癒してくれました。

鬱がひどいときは、体が動かずに、CDプレーヤーをONにすることさえできませんでした。

しかし、この頃には、体を動かすことは普通の人と同様にできるようにはなっていました。

それでも、音楽を聴くことで悲しい気分になってしまうことがしばしばあり、治療に音楽を使おうとは思っていませんでした。

何とか気分を高揚させたい。

そう思っての試みでした。

しかし、残念ながらあまり効果は無かったようです。

薬の副作用で常に睡魔に襲われていた私は、布団の中にいると、ヘッドホンを着けていようが耳元で大音量が流れていようが、すぐに眠りに墜ちてしまい、音楽から心の癒しを得ることはできなかったのです。

病状がひどかった頃は、眠りから覚めることに恐ろしい恐怖を感じました。

その当時は恐怖感こそ感じませんでしたが、目が覚めたときに嫌悪感を感じるようになっていました。

自分の思い通りにならない体に対して歯がゆさを感じていたのです。

オイルヒーター独特の甘く焦げた匂いに、自己嫌悪という好ましくない記憶が、刷り込まれていくようでした。

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2005年9月23日 (金)