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私が鬱病になってから7年。戦いは終わりました。症状が出なくなって1年半経過していたのですが、心療内科の医師からは「もう来なくていい」とはなかなか言って貰えませんでした。ですが、最近私が糖尿病にかかってしまい、その検査や治療のために別の病院に通うことになり、心療内科に行く時間が取れなくなってしまったことが切っ掛けとなって、心療内科への通院は終わりました。心療内科で処方されていた薬はもう飲んでいませんが、何の問題もありません。私の鬱病は完全に終わったのです。長い闘病生活でした。期間中に2度転職し、2度6ヶ月の休職を経験しました。薬漬けになり、薬の飲み過ぎが原因で朝目眩を起こしているのではないかと医師を恨んだこともありました。でも、全てが終わりました。今。精神的にはすっきりしています。私は新たに糖尿病を背負いましたが、鬱病の精神的苦しさはありません。前向きです。今も戦い続けている方へ薬の飲み過ぎが原因で働けなくなっているのかも知れません。症状が重くなって薬の増量を医師に勧められたら、むしろ減らす方向で医師と話をしてみてください。抗うつ剤は飲み過ぎると肝臓に脂肪をつけ、それが元で脂肪肝になり、脂肪がインシュリンを吸収できなくなって血中で糖が代謝されなくなり、私のように糖尿病を発症することもあるからです。抗うつ剤は他の薬と同じように、効果と副作用が表裏一体です。やたらに薬を増量するような医師に出会ったら、別の心療内科に変えることを考えてみてください。鬱を克服した私からのメッセージです。では、私は元の世界に戻ります。失われた7年を取り戻します。お元気で。

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部署で私の歓迎会がありました。
新しい職場の一緒に飲んでいて感じたのは、やはり、いい人達ばかりだということです。
そんな人たちを見ていると、まだ仕事で何の役にも立っていない自分が痛く感じます。
早く給料に見合った仕事をしたいとは思うのですが、技術的な部分が多く、現段階ではとても戦力になれません。
「この仕事、続かないんじゃないか」
自分が役に立たないことを痛感するたびに、私はそう感じていました。
社会復帰してから毎日です。
無職だった頃は、社会的な責任と擦り切れるような人間関係からは解放されていましたが、将来の不安がいつも私につきまとってきました。
新しい会社で社会復帰してみると、今度は重圧と責任感が背中にどっかりとのしかかってきます。
責任の重さが給料の金額に比例するという考え方は今も変わっていません。
給料に見合った仕事をしたい。
周りに居る人たちがいい人だからこそ余計に、「本当の意味でこの人達の仲間になりたい」と思ってしまいます。
しかし、焦る気持ちとは裏腹に、体はそれについてきません。
焦る気持ちのどこかにまだ鬱が住み憑いていて、それが体力を吸い取っているからです。
最近は残業も始めました。
一日一時間から初めて一週間経ち、昨日は二時間半も残業をしました。
見た目だけは、完全に社会復帰達成です。
しかし、心と体が感じる疲労は二時間半の実働を遙かに超えています。
この疲れは睡眠では解消できませんが、とにかく疲れているので週末は寝て過ごします。
社会復帰二週間は、こんな感じでした。
「この仕事、続かないんじゃないか」
あの瞬間が来るまで、私は毎日毎晩、そんなことを考えていました。

その歓迎会の帰り道、部長が私にこう言いました。
「いきなり仕事をぎゅうぎゅうにやらせて会社に出てこなくなるようなことになったら困るし、今はじっくりと勉強をして5年掛けて超一流になってもらった方が遙かに会社にとっていいことだから。まあ、バックアップはこっちもきっちりやるし、育てるつもりだから、楽な気持ちでやろうよ」
小さな目をした技術屋あがりの部長ですが、人を見る目もしっかりした物を持ち、私の姿はしっかりと見えていたようです。
彼には、私がメンタル面に問題を抱えていることが見えたようです。
もしかしたら、鬱病だということも見切ったのかも知れません。
どちらにしても、私はその一言で、「この会社で生きていけるかもしれない」と感じました。
背中の荷物が軽くなり、「明日も会社に行こう」と初めて前日に決意出来ました。

奇跡的な幸運です。
全く未知の世界に飛び込んで、その行き先の上司が精神障害に理解のある人だというのは、奇跡に近いと思います。
しかも、私がメンタルに問題を抱えていることを見切った上で、育てようと言ってくれたのです。
こんな奇跡があったら、宝くじで一等が当たることは生涯ないだろうな、などと思ってしまいます。
でももう、一等を当てる必要は無くなった気がします。
今の会社で定年まで生きていける気がするからです。
宝くじの当選金を食いつぶしながら、毎日横になって心を癒す日々を夢見る必要は無くなりました。

職場での他人との摩擦で始まった私の鬱との戦いは、職場での他人の温かい気持ちを感じることで、終焉を迎えようとしています。
もちろん、まだ薬は飲んでいます。
再発とか、波とか、そういう物は必ずまた私を襲ってくるからです。
一度鬱になるコツをつかんでしまった心は、何かにつけて、鬱になる経路を通って、心の中で物事を処理しようとします。
ストレスを発散するのが上手な人が、ストレスのはけ口を何かに求めることで心を修復する術を知っているのと、仕組みは同じです。
だから、波は必ずまた来ると思います。
その時のショックを和らげる為に、私にはまだ薬が必要です。
私は、健康な人にとっては何でもない心の事柄を、鬱になる道筋を通って処理する方法を身につけてしまっています。
ある時期には、心の問題が必ずこの道筋を通ってしまい、苦しみました。
この道は、普段通る道の数倍も困難で険しい道だからです。
ここを通るだけで、体力まで大きく消耗します。
元気な頃は、ここを避けて通る橋を、心の中に持っていました。
しかし、その橋は、些細な出来事を切っ掛けに崩れ落ちました。
崩れ落ちたとはいえ、そこを通らないと行けない場所もあるので、私は崩れ落ちた橋の跡を通りました。
そこが、鬱の道でした。

今、崩れた橋のあたりは、片づけもせずほったらかしです。
でも、別の場所に工事を始めました。
崩れ落ちた橋の場所に道を造るのでもなく、新たに橋を架けるのでもなく、全く別の経路を通る、鉄道がいいかな・・・。
単線で、田舎をのんびりと走り、ちょうど、今の最寄り駅を通る路線のような感じの。

心の中にたくさんの交通手段を持つと、鬱との戦いが有利に働きます。

新しい心の路線から見る景色、悪くない気がしてきました。

~終わり~

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2005年12月16日 (金)

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先週よりは症状が軽いものの、週末はほぼ大半を寝て過ごし、心が若干週末の疲れを回復しました。
そして、ようやく書く気が起きました。
先週一週間、何とか会社に通い切りました。
その結果、思い出したことが一つあります。
それは、以前の会社に勤めていて、しかも元気だった頃、すぐに気付いたことです。
当たり前と言えば当たり前ですが、社会人というのは、毎日同じ繰り返しを延々と続けるものだということ。
長い会社員人生、仕事の内容はもちろん変化しますし、時には出張もあるでしょう。
しかし、基本的には、毎日同じ道を通い、毎日同じ道を帰るのです。
月曜から金曜まで。
朝その道程を踏み出したときと、夜その道程を戻るとき、必ず「今日は何曜日。あと何日か・・・」と考えながら、
週末がやってくるのを祈りながら、定年退職の日を待つのです。
いつこの無限ループが終わるのだろうと考えると、ぞっとします。
今まで生きてきた年数と同じくらい、この繰り返しを続けなければならないからです。
前の会社を辞めたいと思った原因にも、私が鬱の罠に陥った原因にも、この「思い出したこと」は少しだけ関係している気がします。

新しい会社に入り、新しい人生を踏み出しては見たものの、私自身は完全に鬱を吹き飛ばすことは出来ませんでした。
新しい会社で送るこれからの人生の流れによっては、鬱を消し去ることが出来るかも知れません。
しかし、新しい会社で最初に任された仕事は超難題で、納期もきつく、前職の経験とは何の関係も無い内容でした。
巨大な壁です。
私が最初に鬱になったときのように、私の周りに関わってきた人間が私の足下をすくったわけではないので、私は自分を支えていることができます。
しかし、今度は壁をよじ登らねばなりません。
今はまだ、挑戦する意欲が大きいので何の問題もありませんが、ある日、小さな鬱が出たとき、たまたま壁に挑む自分に苦しんでいたとしたら、悩んでいたとしたら・・・。

今は、新しい環境に慣れる為の心の疲労と、チャレンジすることに鬱の症状をクロスオーバーさせてしまうかも知れない未来の自分の姿が、新たな鬱の火種になりそうに感じています。

人生に不安はつきものです。
しかし、体の不調や原因不明の恐怖を伴うあの怪物とは、今を最後にお別れしたい。
そう思いながら、身を小さく縮めて生きている、新しい会社生活です。

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2005年12月11日 (日)