腰痛治療の新常識―453― | TMSジャパン公式ブログ

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      健全な肉体は健全な精神に宿る     

不法行為等過失責任保険制度を実施中の6ヶ月間、無過失損害賠償制度に変更後の6ヶ月間、さらに次の6ヶ月間の保険請求終了日を比較した結果、痛みや苦悩に対する補償がなくなると、むち打ち症の発症率が低下し予後も改善される。http://1.usa.gov/17VG2KS 

無過失損害賠償制度の導入後はむち打ち症による保険請求件数が28%減少し、保険請求終了日も200日以上短縮されました(不法行為等過失責任保険制度下433日・無過失損害賠償制度下194日・次の6ヶ月間203日)。この結果はケベック特別調査委員会による『むち打ち関連障害の診療ガイドライン』の勧告を支持するものだったにもかかわらず、この研究によってDavid Cassidy博士は名声や信用、私生活に関する個人攻撃を受け、大きな犠牲を強いられました。残念ながらこのような状況は日常茶飯事で、研究者がそれまで利益を享受していた企業・弁護士・専門職集団・権利擁護団体などから個人攻撃を受けることはよくあるため、物議をかもしそうな分野には近づかないようにしようと研究者は考えるのです。

 


 

慢性の痛みを打開するには、従来の古い考え方を変えて、破壊的なイノベーションを起こさなければなりません。そのためには、痛みに関するエビデンスに基づく正確な情報を取り入れ、実行に移すことが必要不可欠です。

それがとりもなおさず、「東日本大震災」「COVID-19パンデミック」「ウクライナ侵攻」「トルコ・シリア大地震」といった、『ブラックスワンイベント』に巻き込まれた腰痛危機を回避する有効な戦略になり得るのです。


国民の利益になるかもしれません。もしご迷惑でなければ「シェア」をお願い致したく存じます。子孫に負の遺産を押し付けないためにも、エビデンス(科学的根拠)に基づく情報の拡散にお力を貸していただけると幸甚でございます。

 

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