腰痛の臨床・研究に生涯邁進する情熱院長:菊地臣一先生 | TMSジャパン公式ブログ

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      健全な肉体は健全な精神に宿る     

腰痛の治療はこの10年で劇的に変わった。昔は腰の痛みは局所の問題と捉えていたが今は腰痛は不健康いわゆる、生物社会心理学的症候群として捉えるようになった。腰痛治療に当たる医師は、その人間のバックグラウンド(仕事で悩んでいないか、地域で困ったトラブルに巻き込まれていないか、子供の教育問題でこまっていないか?)まで探る必要があり、腰痛治療は痛みをとることが目的でなく、元の痛みがなかった状態と同じように動けることが目的である。痛くても前と同じように動ければよく、 レッドフラッグ(重篤な病理疾患—骨折、感染、腫瘍など)が潜んでいなければよい。慢性腰痛は痛みだけでなく人間の健康のすべてを悪くし、動かないことは身体も心も悪くする。昔から健全な精神は健全な肉体に宿ると言われてきたが、現代科学が明らかにしたのは、健全な肉体は健全な精神に宿るということである。

腰痛に対する運動は特に歩くことがよく免疫機能を上げ、炎症を抑えることが判っている。身体を動かすには運動器が大切であり、運動器のかかりつけ医をもつことが大事。体を体としてみるのではなく、体も心も社会もトータルとして見てくれる医師が必要である。患者さんも治してくれるという考え方でなく、自分で治すという心構えで、必要な支援を医療者側から受けることが肝要である。

 

 

 

 

 

 

慢性の痛みを打開するには、従来の古い考え方を変えて、破壊的なイノベーションを起こさなければなりません。そのためには、痛みに関するエビデンスに基づく正確な情報を取り入れ、実行に移すことが必要不可欠です。

それがとりもなおさず、「米国中枢同時多発テロ」「東日本大震災」「パンデミック」「ウクライナ侵攻」といった、ブラックスワン・イベントに見舞われた腰痛危機を回避する有効な戦略になり得るのです。


国民の利益になるかもしれません。もしご迷惑でなければ「シェア」をお願い致したく存じます。子孫に負の遺産を押し付けないためにも、エビデンス(科学的根拠)に基づく情報の拡散にお力を貸していただけると幸甚でございます。
 

 

 

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