エビデンス（科学的根拠）に基づく正確な情報は薬として作用する一方で、情報には命を奪う力があるのもまた事実です。それゆえわたしたちは、ヘルスリテラシー（健康情報の真偽を見抜いて有効に活用する能力）を高める必要に迫られています。
ところが、知りたい情報だけに取り囲まれる「フィルターバブル」、同じ意見同士が共鳴し合う「エコーチェンバー」に目がくらみ、フェイクニュース（偽情報）を信じ込んでしまう人があとを絶ちません。
しかも、エビデンスレベルを熟知し「主観的真実」と「客観的事実」を見分けられるはずの、医師やジャーナリストが闇落ちする痛ましいケースが散見されます。津波のように押し寄せる新規科学研究は、分かりやすい価値のある情報として世に出るわけではありません。このような荒海の真っただ中で、フェイクニュースに対処するのは至難の業といえるでしょう。
ＴＭＳジャパンは、ひとりでも多くの方にＥＢＭ（根拠に基づく医療）の存在を知っていただき、腰痛にまつわる迷信や神話の犠牲者ならびに腰痛難民、クワッカリー（健康詐欺・インチキ療法・ニセ医療）の被害者を減らすことを目的に活動しています。それが腰痛人口の減少、医療費の削減、ひいては国民の利益になると考えるからです。
ＴＭＳジャパンでは、そのための運営費をまかなうために「ＴＭＳジャパン会員」を募っています。ＴＭＳジャパンの趣旨に賛同して応援していただける方、ヘルスリテラシーを高めたい方、最新の医学情報を入手したい方、ＴＭＳジャパンの活動が役立ったと感じた方など、何卒ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
なお、会員といっても入会も退会も自由ですし、お名前を公表することもなければ特別な義務も一切ありません。また、ＴＭＳジャパンは特定の宗教団体や自己啓発セミナー団体とは一切関係ありません。
（詳細はこちら⇒http://www.tms-japan.org/member.html）
【特典】
日々更新される医学論文や医療ニュースなど、インパクトの大きい正確な健康情報を、会員のみが利用できる非公開のメーリングリストにて提供しています。診療ガイドラインなどはＰＤＦファイルが多いので、パソコンのメールアドレスで受信することをお勧めします。判断に迷った時は、アルゴリズムの影響を受けるネット検索ではなく、メーリングリストの受信トレイか受信フォルダを検索してみてください。
また、福島県立医科大学前理事長兼学長の故菊地臣一名誉教授が遺してくださった、貴重な論文の数々を新たに整理するとともに、キクチイズムの神髄についても配信してまいります。いつかきっと誰かの役に立つと愚直に信じ、静かにマイルストーンを置いていこうと考えています。
さらに、ＴＭＳジャパン会員の善意にお応えするため、腰痛治療セミナー・講演会・個人セッション（間もなく開始）・ＤＶＤ・書籍などの、割引制度（１割～３割引）がございます。ぜひご利用いただければ幸甚でございます。
