心はなぜ腰痛を選ぶのか | TMSジャパン公式ブログ

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      健全な肉体は健全な精神に宿る     

拙訳『心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム』。痛みと感情の関係を暴き、数十万人の腰痛患者を救った「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」(99年刊)の続編。腰痛だけでなく様々な心身症や気分障害をも視野に入れて、21世紀の医療の進むべき道を提示する。

 

 

 

 

 

 

本書は、米国アマゾン・ドット・コムの「腰痛」部門で27年間にわたって第1位を続けている『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』の続編にあたるもので、腰痛だけでなく線維筋痛症や顎関節症などの他、様々な心身症や気分障害をも視野に入れた、21世紀の医療の進むべき道を提示したものです。

毎年200万件を超える医学論文が発表されている事実を考えると、少しでも新しい情報を詰め込んだ『腰痛は〈怒り〉である』(春秋社)、『腰痛ガイドブック』(春秋社)、『急性腰痛と危険因子ガイド』(ニュージーランドガイドライン)、『腰痛は終わる!』(WAVE出版)、『脳で治す腰痛DVDブック』(主婦と生活社)も参考にしていただければ幸甚でございます。

 

根拠に基づく新たな腰痛概念、すなわち「生物・心理・社会的疼痛症候群」という観点で書かれた本の有効性に注目が集まっています。最新の腰痛診療ガイドラインでも「根拠に基づく腰痛情報を提供し、活動性を維持するようアドバイスするとともに、有効なセルフケア対策について指導すべき」として読書療法を強く推奨しています。

事実、慢性腰痛を対象に読書療法の効果を長期間にわたって追跡した結果、読了後1週間で52%の患者が改善しただけでなく、9ヶ月後、18ヶ月後もさらに腰痛が改善し続けたという報告もあります。

すべての治療法を試してみるほど人は長生きできません。腰痛疾患でお悩みの方は有効性の確認された治療法で一日も早く治してしまいましょう。医療関係者の方はプロの義務として最新の知見をアップデートし、子孫に負の遺産を残さないためにも根拠に基づく情報の拡散にご協力ください。

 

 

 

どくしゃになってね…