根拠に基づく腰痛治療―19― | TMSジャパン公式ブログ

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■腰痛に対する脊椎マニピュレーションに関する論文58件をメタ分析した結果、3週間以内に腰痛が回復する確率は50~67%だった。慢性腰痛に対する効果は不明としながらも、急性の非特異的腰痛には一時的な効果があることが判明。http://t.co/R9DMmIJ

■腰痛に対する脊椎マニピュレーションに関する37件のRCTを吟味した体系的レビューでは、研究デザインに不備があるために正確な評価は困難で、腰痛に対する有効性は科学的に証明できないが、たしかにある患者には効果が認められる。http://t.co/CwMdT89

■1911年~1991年に発表された脊椎マニピュレーション後に馬尾症候群が生じた29例を詳細に分析した結果、重度あるいは進行性の神経障害にマニピュレーションは行なうべきでないが、症状が悪化する可能性はきわめて低い。http://1.usa.gov/qsCsK1

■腰下肢痛患者を対象に脊椎マニピュレーション群、骨盤牽引群、スクレロサント(組織硬化剤)注射群、ステロイド注射群に割り付けたRCTによると、1ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後のどの時点でも4群間の改善率に差は認められない。http://1.usa.gov/qjUTqL

■椎間板ヘルニアか脊柱管狭窄症と診断された腰下肢痛患者73名を対象とした硬膜外ブックに関するRCTによると、ステロイド剤+局所麻酔剤群と生理食塩水+局所麻酔剤群の間に改善率の差は認められなかった。ステロイド注射は無効?http://1.usa.gov/qAFypS

■腰下肢痛患者に対する硬膜外ステロイド注射に関する12件のRCTをレビューした結果、硬膜外ステロイド注射の効果は明確ではないものの、神経根症状を伴う急性腰下肢痛に限っていえば一時的な効果は望める可能性がある。http://1.usa.gov/okMOHg

■筋筋膜性疼痛症候群患者53名に対するトリガーポイント注射に関するRCTによると、局所麻酔剤群とプラシーボ(生理食塩水)群の疼痛改善率に差が認められなかったことから、効果が同じなら副作用のない生理食塩水を使うべきと結論。http://1.usa.gov/qPLsdU

■腰痛患者63名を4群に割り付けてトリガーポイント注射の有効性を調べたRCTによると、疼痛改善率は鍼治療群や冷却スプレー+虚血圧迫群より、トリガーポイント注射(局所麻酔剤・局所麻酔剤+ステロイド)群の方が低いことが判明。http://1.usa.gov/nTBSuI

■慢性腰痛患者97名を対象に椎間関節ブロックの有効性を6ヶ月間追跡したRCTによると、プラシーボ(生理食塩水)群とステロイド群の改善率に差は認められなかった。慢性腰痛に対する椎間関節ブロックに効果はないことが判明。http://1.usa.gov/qTsRmP

■慢性腰痛患者109名を対象に椎間関節ブロックの有効性を3ヶ月間追跡したRCTによると、椎間関節ブロック群、椎間関節周囲ブロック群、プラシーボ(生理食塩水)群の改善率に差は認められないことから心理社会的因子が影響と結論。http://1.usa.gov/pFTonQ

 

 

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