目まぐるしく過ぎ去った2014年も、残すところあと1日となった。
今日は今年を締めくくる私自身への総評と私が選んだ今年のニュースまとめを投稿しようと思う。
今年は、私もこの世の中を代表する暇な身分である大学生となり、自由な時間を作ることができ、好きなだけテレビを視聴し、気が済むまでネット・サーフィンをし、とにかくたくさんの情報に触れる1年であった。特に毎朝前にNHK BS1の『ワールド・ウェーブ』を観て、1限がない朝には、さらに『キャッチ!世界の視点』を観る。世界各国のニュースや世界各国の報道機関のニュースの視点を見ることで世界各国のその国の視点を知ることができた。その中でも、RTR(ロシア)の放送は私にとってとても良い刺激となった。
ロシアRTRの報道は西側陣営に住む我々とは異なった視点で記事が報じられており、私は多角的な視点を大いに養うことができた。特にウクライナ危機では我々が住む西側陣営では報じられていない情報も報じられ、私も考えさせられることが度々あった。
私はこれらの記事の中で注目すべき記事、知ってほしい記事をFacebookで紹介してきた。当ブログも、こういった情報の提供と私見の発信基地としての役割を担うことを目的に開設した。もちろん、私の毎日たまる愚痴の痰壺となる役目もあるが。ところが、ちょうど12月に入り、私も塾講師のアルバイトの関係で忙しくなったため、なかなか新たな情報の提供をすることはできなかった。さらには、このところ更新すらも滞っている。これが来年への課題である。当ブログの記事は主に学校の昼休みの時間に書いている。昼休みの時間に書き終えなかった分は自宅へお持ち帰りだが、基本的には避けている。来年は、もっと記事を書くスピードを上げ、さらに整った分の投稿を心がけたい。
さて、私自身の反省も全く十分ではないが、今年の注目ニュースをまとめていきたいと思う。
政治
今年は安全保障の1年であった。7月、安倍首相は集団的自衛権の行使を限定的に容認する閣議決定を行い、今月10日には昨年12月6日に成立した特定秘密保護法が施行された。どちらの問題もわが国の安全保障に緊密に係わる問題であるが、どちらも原発問題と同様に感情に偏った論調で語られ、非常に議論が低レベルだった印象がある。さらには、長らく実現できなかった日中首脳会談が北京APECを機に開催され、日中間に横たわる問題の解決の難しさが浮き彫りになった。2014年はわが国の安全保障について国民が主権者として考えさせられる”べき”1年であった。
経済
今年はとにかく明暗が分かれる1年であった。10月31日、日銀は金融政策決定会合にて追加の量的緩和を決定し、急速に円安が進行した。この円安により、輸出系関連企業の株価は上昇し、日経平均株価も急伸することとなる。しかし、一方で円安に伴う輸入原材料費の高騰を受け、輸入系関連企業や原料を輸入に頼る中小の製造業の業績は悪化し、深刻な問題となった。来年は今年アベノミクスの恩恵を受けることができた企業だけでなく、今年アベノミクスに乗れなかった企業をどう支えていくのかが政権の課題である。
スポーツ
今年は本当にスポーツイベントが盛りだくさんであった。ソチ冬期オリンピックに始まりFIFAブラジル・ワールド・カップ。テニス全米オープンでは錦織桂選手が日本中を沸かせた。私は福岡出身であるので、プロ野球日本シリーズの終幕が印象的に残っている。ホークスの3勝1敗で迎えた第5戦。1点差の9回表1死満塁から、サファテが投げた高め直球を西岡が叩き付けた。一塁手明石が補給し本殺し、捕手細川は1塁併殺を狙う。しかし、送球は逸れファールゾーンに転がった。この間、2人のランナーが生還し、阪神が逆転した…と思われた。ところが、球審は直後にアウトを宣告。打者走者の西岡がスリーフットライン(3フィートライン)の内側を走塁したため、これが守備妨害にあたると判断されたのである。これにより、ホークスの日本一が決まった。阪神和田監督の猛抗議をよそにホークスベンチからはホークスナインが飛び出し、マウンド上で秋山監督が空を舞った。日本シリーズ始まって以来の出来事であった。
文化・芸能
今年は、米倉斉加年さんや高倉健さんといった昭和を代表する名優たちが亡くなった。ご冥福をお祈りしたい。
ディズニー映画『アナと雪の女王』とそのテーマソングがヒットした。他にも福岡に本社を置くIT企業レベルファイブが製作したゲームが原作となったアニメ『妖怪ウォッチ』とそのオープニング曲,エンディング曲が社会的流行となった。
科学
今年は3人の日本人がノーベル物理学賞を受賞し誇らしいニュースもあった一方、STAP細胞にもずいぶんと振り回された。商品としてのトレンドは無人機ドローンであったと思う。
今年は、とにかく濃い一年であったように感じる。来年はもっと濃い1年になるのではないかと思う。
そろそろ、あと数分で今年も終わる。
良いお年をお迎えください。