びわ 267
こんなことがあった。
高校一年の入学式のときだ。
式が終わり、教室にクラスメイトがあっまつた。
その教室の様子を、なぜか鮮明に記憶しているのだ。
一番右の列の先頭に天羽信行くんが座っている。
彼は、その日の日誌に、教室が汚いので、弁当が不味
かった、と書いた。
ぼくは、右から四列目の、後ろから二番目だ。
先生は、山本先生。三十過ぎの男の先生だった。その後、
ぼくは、山本先生に殴られることになる。
このクラスのマドンナは川人啓子さんだった。彼女は、軽
音楽クラブだったので、ぼくも入った。担当は、トロンボーン
だった。
クラスの天羽信行くんがバスケだったので、時々、様子を
伺いにいった。そのとき、きれいな脚の女性に出合った。鎌
田さんである。放課後の校庭を走る君がいたよ♪淡い夢だか
ら、である。トロンボーンを捨てて、バスケに入った。