門松 27
ふとたちし浮名をよそに松過ぎぬ 嶋田 みつ子
ジョン・レノンは云った。現下の世界で、一番かっこいい男はチ
ェ・ゲバラである。これはジョン・レノンの願望であった。チェ・ゲ
バラのように生きたい。だが、それは出来ないことである。だか
ら願望と尊敬を込めて、ジョン・レノンは云った。一番かっこいい
男はチェ・ゲバラである、と。
しからば、ぼくにとって、かっこいい男はだれであろうか。--
-はたして、思い浮かばない。かっこいい奴なんているのであ
ろうか。ぼくの周囲を見回しても、過去のあれこれ詮索しても見
当たらない。テレビに出てくる人を思い浮かべても、さまざまな
作家を想像したりしても、そんな奴なんか誰もいない。それじゃ
ぁ、チェ・ゲバラがかっこいいのであろうか。もうしわけないけど、
ぼくにはドンキ・ホーテにしか見えない。あれれ、たしかドストエ
フスキーは、世界文学の中で一番美しい人物は、ドンキ・ホー
テだと喝破したはず。と言うことは、チェ・ゲバラは美しき人物に
なぞることが出来るということであろうか。いやはや、とんだ論理
矛盾。
かっこ悪いやっは沢山いる。もちろん、ぼくを含めてだけどね。
君もそうかもしれないよ。へへへ