門松 11
まんさくや鯉重なりて山泉 森 澄雄
今日は、どこかへ行こうと思ってましたが、朝、車の中で読書
をしている内、うつらうつらしてき、そのままぐっすり寝てしまい
ました。目覚めればお昼を過ぎていたので、お昼を食べて、め
んどうなので外出するのを止めて、再び車にもどり読書です。
ぼくは、本さえあればご機嫌で、ほかになにもいりません。い
い本に出会った時の喜びは、例えようのないものです。いまま
でぼくが、こうと思い込んでいたことを、粉砕してkれるような思
想に出会うと、しばし、呆然としますが、しばらくして、そうだった
んだ、と首肯してしまうことがしばしばあります。正直に云うと、
その連続といわざるを得ません。人間は、打ちのめされるよう
な思想に出会うと、瞬時には拒否の気持ちに包まれますが、説
得力の強さに寄って、やがて万歳をしてしまいます。ぼくも何度
も万歳を変えて、宗旨を変更いたしました。それがよかったのか、
はたまた悪かったのかは、あいにくわかりません。
人間にとっては、何で認識するかといえば、形ある者も、ある
いは見ることもでくないものも、全て、言葉で認識します。雪を
知らない人は、空から降ってくる白いものは見ることができます
が、それが雪であると認識でしません。ただなんとなく、空から
白いものが降ってきた、とだけしか認識できません。雪と言う言
葉を知ることで雪の認識が可能なのです。