独り言    12月11日-3-33-803 | はなのブログ

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野良猫    803
    月光や まだゆれてゐる 絞首の縄    富澤 赤黄男
 
萩原朔太郎はフランスへ行きたいと思った。ぼくはアフリカへ行
きたい。では何故行かないのか。いや行けないのか。行けない理
由は、全くない。時間は腐るほどあるし、お金は腐るほどはないが、
旅費ぐらいならある。そうなら、何故行かないのか?自分のことな
がら判然としない。ようするに面倒くさいの一語に尽きる。悲しいこ
とだが、それしか理由はみつからない。
 毎日の生活に倦んでうんざりしているのに、そのままにしている
のは、ただ面倒くさいが理由などとは笑止千万片腹痛いではない
か。そのとうりなのである。
 わがことながら、この面倒くさいがどうにかならぬか。
 老いてゆけば、病に心身を犯される。また体力もなくなり、歩行も
思うようにいかなくなる。元気なうちに海外旅行はしたほうがいい。
理屈としては判っているが、これがどうしても実行できない。ぼくは、
面倒くさいという文言で、その理由を解説しているが、本当は、そ
んなことではないような気がしてならない。
 おそらくは、ぼく自身の深層心理かかわることではないのではあ
るまいか。ぼくをして、娯楽や享楽に親しむる心情を躊躇う内在的
論理つまり文化が心内に根付いているのではあるまいか。それし
か考えられない。願望と実行の矛盾が、ぼき自身をして、はなは
だ優柔不断たる遠因ではなかろうか。諸君、どう思う。