独り言    11月26日-2-79-757 | はなのブログ

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柿一個     757
    叱られて目をつぶる猫春隣    久保田 万太郎
 
幸福論の、あのアランの言によると、幸福とは気分らしいとのこ
と。そう気分なんですか、気分が悪い、あるいはいいの気分なん
なのか。
 でも気分がいいとはどういうことなのか。まず病気では気分が悪
い。叱られても気分が悪い。だまされても気分が悪い。お金を掏ら
れても、おおいに気分が悪い。女に振られても気分は悪い。会社を
馘首されても、車の事故をおこしても、キャバクラでボッタくられても、
ヤンキーに馬鹿にされても、パチンコに負けても、みんな気分が悪
い。
 一方、女にもてたら気分がいい。商売で儲けがあれば気分がいい。
集団を、思うように動かすことが出来れば気分がいい。美味しいもの
を食べても気分がいい。有名になれば気分がいい。何か賞をもらえ
ば気分がいい。誰かの役にたてれば気分がいい。人から尊敬されて
も気分がいい。誰もが知らないことを、知っているのは気分がいい。
病気が治れば気分がいい。成績が上がれば、栄転すれば、他人が
不幸になれば、まだまだありそうだけど、気分がいいほうは、気分が
悪いほうに比し、普遍的でなさそうだ。例えば、明治の元勲伊藤博文
という男は、無類の女好きで権力欲の権化だが、金銭欲は淡白だっ
たそうだ。