独り言    11月3日-3-9-697 | はなのブログ

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柿一個     697
    朝寒の撫づれば犬の咽喉ぼとけ   中村 草田男
 
人生は短い。あっと云うまに終わってしまう。言い古された文言
だけど、云いえて妙であることに間違いがない。したがって一生で
読める本も限りがある。すぐれた先輩や、教師に出会えて、教えて
もらえばいいけど、待っていては可能性は少ない。
 読書は、偏に濫読ですな。ただ量を読み漁り、そのなかからこれ
といった本に出会う。出会っているのに気づかないこともあるけど、
それは気づかなかった人に、気づく能力がなかったにすぎない。豚
に真珠、の例えも在る。
 ぼくにとって、そんな本が小室直樹の本であった。圧倒的な知識
と、精緻なロジックに魅せられる。ソビエトの崩壊を十何年も以前に
予言していたのには驚かされた。それも、なぜ崩壊するかを丁重に
論理で説明している。なるほどソビエトは崩壊するのか、ふむふむ、
と思ったが、まさか、十数年後に本当に崩壊するとは思わなかった。
重層的な知識と、精緻な論理があれば、正確な予知が可能なんだ。
と思い知らされた。
 小室直樹恐るべし。そう思って以来、小室直樹の本は、ぼくの航海
の力強い指針である。つまり六分儀なのである。
 小室直樹は、残念なことに一昨年亡くなったが、彼の書いた本や、
弟子の橋爪大三郎、副島隆彦、そして宮台真司などの発言や本で
知ることができるが、日本が、この複雑な世界情勢のなかで、何を
すべきかは、小室直樹から学ぶべきことが多い。