独り言    10月31日-3-86-688 | はなのブログ

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豚のしっぽ     688
    引く浪の音はかへらず秋の暮    渡辺 水巴
 
食事がすんで満腹になれば、なんにもしたくない。ポケーっとど
うでもいいようなテレビでも見て、いつのまにか転寝をしているな
んて、実に平和な心もちになる。欲も徳もない、このままでいたい。
話しかけてほしくない。遠くでテレビが鳴っている。気にならない。
 唐突で恐縮だけど、日本って一時、貧乏がなくなっていたよね。確
か小泉が総理大臣になる前の頃、一億総中産階級化なんてことを
言われていたころがあったよね。そのころ、日本人のほとんどが、自
分は貧乏に非ず、まんなかぐらいだなあ、と思っていたんだ。そんな
ことって、おそらく有史以来なかったことだろう。でもどうなんだろう、
あのころって、日本人のおおくが幸福だったのだろうか。確かに今よ
り豊かだったけど、豊かさって幸福と関係ないように思う。貧乏なこ
ろは、豊かになればいいのになあ、と思っていたが、いざなってみる
と、どーってことはないのだね。
 以前さ、ジョン・レノンの本を読んでいたら、思いもかけぬことが書か
れていたんだ。ビートルズって全員貧しい家庭の出だよね。ジョン曰く、
「有名になりたいと思った。お金持ちになりたいと思った。それがあっと
いうまに実現した。あれだけ望んだものが実現したのに、なにも嬉しく
はなかった。こんなものかと思った」
 これなんだよね。幸福って精神的な満足感だから、いくら物質やお金
を得ても、幸福感を感知できないようなんだよね。いやはや。