豚のしっぽ 674
おしっこの童女のまつげ豆の花 渡邊 白泉
今日は晩秋ですかね。それとも初冬ですかね。そんなことはどう
でもいいようなことだけど、でもやっぱりきまりがあるんだろうね。し
かしどうなんだろうね、どうでもいいことは、どうでもいいことなんだ
から判断を留保したってもいいんじゃないのかな。考えてみると、
ほとんどのことがどうでもいいことなんだよね。全てのことに答え
をもとめても、それでどうなるということになるっていうこともないん
だよね。たとえばさ、ものすごく勉強したって人っているよね。そん
な人が巧妙に生きているかっていえばそうでもないんだよね。か
えってさ、いいかげんなやつのほうがうまく生きてんだよね。おか
しいよね。はなはだ理不尽といえなくもないけど、そんなもんかも
しれないよね。
さてこれから朝ごはんを食べて、でかけなくちゃならないんだけ
ど、行くところがないんだよね。しかたないから女のところへでも行
くかと思ったんだけど。その女がいないんだよね。ばかばかしい話
さ。いい年してさ、女の一人や二人いなくてどうするんだよ。女なん
てごろごろしているんだぜ。パンダなんかをみつけるのも大変だけ
ど、女は世界中ごろごろしているじゃないか。そんな女の一人や二
人どうにかならないもんかね。ほんとうにね。