豚のしっぽ 618
旅びとがうづくまる影もうづくまる 富澤 赤黄男
朝は静かなのがいいですね。静かが一番、どうしても音がほしい
ならクラシックがいいな。弦楽器は聴きたくない。管楽器の音楽が
いいな。やはりモーッアルトなんかがいいんじゃないかな。紅茶な
んか飲みながら聴けばいいんじゃないかな。そうすれば脳髄が活
性化して一日を気分よくすごせるような気がするんだ。
今日は何をしようか。予定はなにもない。でも家でいるわけには
いかない。やはりどこかに行こう。どこがいいかな。昨日の石井で
もいいいけど、もっといいところがないかな。それに、お昼は何を食
べようか。ひさしぶりに王将へいってチャーハンと餃子が食べたい
な。若尾文子や岩下志麻は、今日は食べる気がしないけど、松尾
和子なら食べてみたいな。しかしながら、どうしてぼくはおばあちゃ
んばかり食べたいのだろうか?もっとぴちぴちした女がいるというの
にね。わかい女の名前をしらないからかな。吉永小百合というのは
知っているけど、彼女もおばあちゃんじゃないかな。第一ぼくは、あ
まり吉永小百合って好きじゃないんだ。あまり食欲の対象としてはふ
さわしくないんだよね。好き嫌いって神秘だね。不可思議だよね。何
故好きなのか、あるいは嫌いなのかは、よくわからないんだよね。わ
からないことって多いよね。知っていることってほんのわずかだよね。
それでも人間は生きていけるんだよね。われら人間はことごとく無知
さ。そうなんだ、何でも知っていると思っている人はたくさんいるけど、
われら人間は無知そのものなんだよね。ほんとに!