独り言    9月29日-4-51-595 | はなのブログ

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梨と支那     595
   湯豆腐やいのちのはてのうすあかり  久保田万太郎
 
ぼくは、俳句のみならず、詩全般、短歌、自由律、現代詩などを
好み、自らもへたくそながら創作し、新聞や雑誌に投稿し、何篇か
は掲載されましたが、能力の限界に気づき創作を断念いたしまし
た。しかし、現在も詩は好きなので古い詩集のほこりを払い、読み
返しています。俳人も山口誓子、中村草田男、西東三鬼、金子兜
太、富沢赤黄男などが好みですが、小説家で俳人の久保田万太
郎がことのほか好きで、一句ゝをかみ締めるように味わっているの
ですが、宝石のような万太郎の句に魅了されっぱなしです。ここに
何句か書いてみますから鑑賞してください。
     竹馬やいろはにほへとちりぢりに
     わが胸にすむ人ひとり冬の梅
     叱られて目をつぶる猫春隣
     くもることわすれし空のひばりかな
     何もかもむかしとなりてかぎろへる
     夏場所やもとよりわざのすくいなげ
     さみだれや澄みわたりたる水の底
     この恋よおもいきるべきさくらんぼ
     何ごともひとりに如かず冷奴
     死ぬものも生きのこるものも秋の風
     秋風や水に落ちたる空のいろ
     何もかもむかしの秋のふかきかな
     冬の灯のいきなりつきしあかるさよ
     死んでゆくものうらやまし冬ごもり
     ゆく年や草の底ゆく水の音