西瓜と夏みかん 495
いそしぎを聴いていました。リチャード・バートンと
エリザベス・テーラー。いいですね。
思えば現在は、もうこんな男女の恋愛を描けない
時代になってしまったのだと思います。
平和が長く続くと男性が女性化するそうですが、確
かに男っぽい男性は、ぼくのまわりを見渡しても少な
いように思います。
恋愛が美しく見えたのは、一つのタブーを犯すもの
としてあったからだと思います。たとえばロミオとジュ
リエットは、互いの家の対立や争いがあるがゆえに、
その困難を乗り越えられずに挫折する物語だからこ
そ、心打つ悲恋に見る人は感動するのでしょう。
韓国映画によくあるように、恋愛を阻む病気とか、事
故、友人の裏切りなどが、恋愛を美しくみせます。何の
障害もない、互いの家族や友人に祝された恋愛物語ほ
どつまらないものはありません。誰が見ても大変な難事
があってこそ恋愛は燃え上がり、光かがやくのです。と
ころが現在、恋愛はさほど困難な行為ではありません。
昔のように、命をかけるほどの難題ではなくなったので
す。したがって、二人を結びつけるエネルギーも少なく、
男女間の関係も、昔に比して濃密ではなくなった感が致
します。友達夫婦ですね。これも時代の流れですから、も
う昔のような、大恋愛物語はありえませんのは、村上春
樹の小説を読めばよく分かります。ハイ