西瓜と夏みかん 488
もう民主党の悪口は飽きてきた。やっと憎き自民党が
転落し、それに代わって、まんおじしていた民主党が政
権を取り、いささかでも政治に変化があるのでは、と期
待したが無残にも裏切られた。よくよく考えてみれば既
得権益をもっている業界や官僚、そしてさまざまな団体
や組織が、政権が代わったからといって権益を手放す
はずはない。あいかわらず権力をもった民主党に働き
かけて既得権益を守ってもらうようにするだろう。民主
党も票と献金が得られれば従来道理にするだろう。国
民利益なんて省みないのはあたりまえだろう。国民が
民主党に献金なんかしないのだから、国民の利益なん
かも考えるはずはない。
そう納得すえば、消費税増税に民主党が手のひらを
返すように踏み切ったのも当たり前と言えば当たり前の
ことなんだ。実は、民主党は自民党と同じようにイデオ
ロギー政党ではなく、いわゆる現実主義の政党なので
ある。理念とか理想を掲げて、その実現にまい進するよ
うな政党ではなく、今ある仕組みや制度をできるだけ壊
さないようにし、現実を保守する政党であることが明白
に成ってしまった。ということは保守政党が二つできたの
である。これは大変なことである。いよいよまったく、社会
の変化を望まぬ巨大な保守政治が誕生したのである。