鞠と猫 423
池田晶子の本から、下記の文を引用をしたい。
この本が店頭に並んだときは、彼女はこの世
の人ではなくなっていた。
人が死を認識できるのは、他人の死を見る時
だけです。自分が死んだときは、自分はもういな
いのだから、自分が自分の死を知ることはできな
い。自分の死は「ない」のです。多くの人が死をど
うイメージしているかというと、「どうやら自分が無
くなる」というものです。でも、自分がないことをど
うやってイメージするのか。『無」というものを考え
られたら、無ではなくなってしまうわけです。ないも
のは考えられない。死は、ないのです。
死は人生のどこにもない。そう認識すれば、現在
しかない。すべて現在だときずくはずです。
池田晶子著。人生は愉快だ、より引用。