_ 鞠と猫 365
いよいよ明日から始動である。起動ならパソコンであ
るが、生憎ぼくは幸か不幸か人間であるようで始動ない
し、具体的にのべれば仕事に取り掛かるというわけであ
る。と言ってもぼくの場合い、身体は行動を起こさなくて
も頭の中で仕事をしているので四六時中仕事をしている
のである。公開の場なので具体的には言えないが、ぼく
の分身であるものが、昼夜分かたず労働に励んでいるの
で、ぼくはあくせく働かなくてもいいのである。したがって、
日頃のぼくの仕事ぶり(本ばかり読んで、あまつさえ午睡
付き)を訝しい生業と思いし草莽も、あまたいられると思念
いたしますが、ご疑念はもっともと存知たてまつりまする。
こう認めますれば、なんとも大ブルジョワのような物言
いでありますれば、決してそのような大それた人物にはあ
らず。実に平々凡々な雑草でして、人に威張れるような生
活をしているわけではありません。
この不況の折、ぼくが生活の余裕のわけは、欲望をちょ
いと低めに設定することに尽きる、と言うことです。何だとが
っかりすることなかれ。言うは易し、行うは難し。行えば楽で
すぞ。足るを知るは、万難を凌ぐ。