_ 鞠と猫 332
増産体制を敷くと、いやはやいくらでも製品は産まれ
るもんですな。そのへんはいかんせん、粗製濫造になる
のはいたし方がないと開き直る。なにがってわたしがブ
ログのことでさー。すわれば書ける。書ければすわる。
この世に生を受けてこの方、小学校の折、たしか遠
足の後日、感想文なるものを書かされた。何を書いて
いいか皆目分からず、ただ食ったものを羅列して提出
したら、なんと担任の島田先生にユニークだと褒められ
た。今思い返せば、あれは褒められたのではなく揶揄
されたのではないのだろうか。
ことほどさように、文才などは全く皆無である。二十歳
のころのあとさき、見初めた女性に手紙で心のうちを伝え
たが、不遜を不尊と書いたことを、投函後に気づき冷や汗
をかいた。勿論返事はもらえなかった。それが遠因になっ
たのか、書くことに伴い恐怖が加味しひたすら書くことを避
けた。しかるにパソコンの購入以来、こうして文字を悪鬼に
取り付かれたように紡ぐはめに陥るとは、お釈迦様でも思
案の他であるまいか。