_ 春と修羅 319
今日も祭日なので、お客さんが来るかなと思って現場
にいましたが、期待はずれで終日、犬一匹さえ来ません
でした。これが本来の状態ですからなんら落胆をいたして
おりません。いつものように読書と資料の整理、くわうるに
本を読みながらの午睡を楽しむばかりでした。こんなおめ
でたい生活をしているのは、徳島においてさえ少数の部類
にはいるのではと、一人つらつら慮っているばかりである。
ものを考えるに、損得を計算に入れるとどうしてもゆが
んだ思考に行かざるを得ないのであるが、そんなことは知
識としては、多くの人が知悉しているであろうが、損得を排
除して考えるのが、実に難しい。言葉で言えば利他的という
のであるが実行がはなはだ困難な思想である。キリスト教に
おいて顕著な考えで、自己愛より隣人愛を上に置く考え方な
のだが、ニーチェなんかは逆立の愛だと批判をしている。そ
の辺が実に難しく、だからといってごりごりのエゴイズムを肯
定しているわけではない。まず自己愛、そして余裕があれば
他者への愛、そのさじ加減が難しいようだ。歯を磨けよ。