独り言    4月17日-2-49-281 | はなのブログ

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          阿弥陀仏と菫    281
  賢明なる皆様におかれましては、民俗学の泰斗柳田國
男のご高名は、つとに熟知せられていると推察いたしまする。
  柳田國男の膨大な仕事のなかでも、なかんずく出色なもの
は、日本文化から見出された、時間論をともなう日本人の伝
統的な世界観ハレとケの発見である。
  民俗学や文化人類学において、ハレ(晴れ)は儀礼や祭
り、年中行事などの、いわゆる「非日常」をさし、ケはふだん
の生活である「日常」を意味する。
  このように日本人はハレには衣服も食事も異なるものを
食べ、日常の倦んだ平板な生活を離れ、生を謳歌し財を蕩
尽し、やがてケの日常の長い生活にもどっていく。これが繰り
返されるのである。ハレとケがあるから長い時間が彩られる
のである。
  このような二元論は、日本のみならずフランスの社会学
者デェルケムの研究にもある。彼の場合は聖と俗である。聖
なるものと俗なるものがあいまって秩序と時間をつむぐので
ある。 絶えざる人類の英知なるかな。いと、むべなるかな。