独り言    4月10日-1-26-252 | はなのブログ

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_         阿弥陀仏と菫    252
  飽きるということは、あらゆることにある。
  どんなに美味しい食べ物だって、毎日食べていると飽
き飽きしてしまう。お茶漬けとおしんこが食べたくなる。
  映画だって初めて観たときは面白かったが、何度も観
ていると詰まんなくなる映画もある。
  女にも飽きる。初めて逢ったときは一目ぼれだったが、
たびたび逢っていると厭になってしまうこともある。
  車で通る道路にも飽きる。徳島に行き来するときに走る
道路が何本かあるが、同じ道ばかり使っていると飽きてウン
ザリしてしまう。
  この間、さるお医者さんが書いた本を読んでいたら、人間
とはかくもへんてこりんな生物かと訝った。旋盤工など危険が
ともなう職業は、たびたび指を切断することがあるが、これは
事故として処理されているが、実は工員の故意によるものも
多いらしいのだ。なぜなら、毎日単純な作業をしていると、飽
きてしまい、ふと、指を機械の中に差し込みたい誘惑に駆ら
れるのらしいのだ。
  パイロットが退屈のあまり無聊をもてあまし、イタズラをし
て事故につながったことは夙に有名だが、ことほどさように、
この飽きると言うことが、人間の心内のただならぬ不の感情
ばかりでなく、芸術の創造の源になっているからややこしい。
  優れたものは、古くならないし、そして飽きない。