独り言    4月7日-2-21-247 | はなのブログ

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_          阿弥陀仏と菫    247
  お好み焼きは焼きたてに限る。あつあつの焼き立てを
へらで切って口内に、当然熱いのでうはうは言って舌でも
ってころがしながら適温になるのをしばし待つ。我慢できる
温度になれば、すかさずよく咀嚼し胃の府に下かする。
  今夜の晩御飯はそれだった。おでんよさらば、お好み焼
きよこんにちは、である。お好み焼きを食した後、ところてん
をいただくなんて技は、日本人ならではのワビ、サビ、シオリ、
そうしてもう一つあるぞ、いわゆるカルミである。一生懸命働
いて、もうよくもとくもない、しかも満足の極みを得た境地。芭
蕉をして体得した究極の概念、それこそカルミである。
  たかがお好み焼きとところてんの取り合わせに、いささか
大仰な物言いになってしまったが、許しを請おうとはおもわな
い。一杯の茶を飲むに、それこそ茶道なる容を発見したる我
ら日本人、お好み焼きを食った後に、やおらところてんをずる
ずるすするに美を見るに、なんら不見識ではない。
  日本に、また一つ美がくわわった。食道と名づく、かくの如
し。