独り言    4月3日-1-7-233 | はなのブログ

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_         阿弥陀仏と菫   233
  花といえば桜である。これは日本では言わずと知れた
ことである。かの地中国では、桜より梅の花が愛でられて
いる。その文化的影響下にあった日本においては、万葉
集を紐解けば、やはり梅の花が多く読まれている。
  なにおして日本人が、桜の花をいとおしむのかをつら
つら鑑みるに、花だけの美を競うならば、あきらかに梅の
花が美麗である。ただ桜は山一面に咲き乱れ、山そのも
のが桜の山になり、つまり遠景で見た美しさがあるのに対
し、梅の花が山一面を咲き乱れる光景を寡聞にして聞か
ない。そんな景色が見れればいいのにとこい希う。
  桜の美しさは、爛漫と妖しく咲いているのはもとより、
やはり散るときの潔さであろう。花吹雪の言葉が決して
大げさな比喩でないことを、目の当たりにすると実感す
る。梅の花のように、決して華やかではないが、だが木
を隠すほどの圧倒的な量の花を咲かし、しかも、散ると
きは一気加勢に吹雪になる桜の花に、日本人は何を仮
託しているのだろうか。