独り言   3月17日-2-34-183 | はなのブログ

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_          四字と熟語    183
  三度になるが、ひっこく吉本隆明を偲ぶことにする。
  もう大分以前になるが、まだぼくがテレビの報道を信じ
ていた頃のことである。
  記憶に間違いがなければ、たしかTBSだったはずだ。
フランスの小説家フランソワーズ・サガンのインタビューが
放映された。ぼくはそれほどのサガンファンではなかった
が、数冊は読んでいた。サガンがモデルになっているので
あろうブルジョワ階級の少女が、父親やその愛人と避暑地
で生活を送る心理小説だが、確かにけだるい少女の観察
眼は非凡なものを感じた。
  自宅だろうか、くつろいだ感じで、しかしフランス人特有
の手を大げさに動かして、饒舌にしゃべり続けた。通訳が
付いたのでしゃべっている意味は分かったが、今では何も
覚えていない。部屋の中はたくさんの本が積み上げられて
いたが、カメラマンはおそらく気づかず、偶然だろうがテレ
ビの画面に日本語の本が一瞬映った。見ていた人のほと
んどが、その本に気づかなかったはずだ。しかし、ぼくに
は分かった。何故ならその本を、ぼくも持っていたのであ
る。その本たるや吉本隆明の言語にとって美とはなにか
であった。おそらくはサガンの日本人の友人かファンが、
これまた吉本の愛読者でありプレゼントしたに違いない。
しかし、あいにくサガンが日本語を読めたとは思えない。
宝の持ち腐れである。サルトルにあげたらよかったのに。
  いらぬお節介か。なを蛇足になるが、上記の本を購入
した本屋さんが判明した。三宿の江口書店さんである。江
口書店さん、その節はまけてくれてありがとうございました。