流転と独楽 14
今日の夕食は、スシローのお持ち帰りです。お恥ずか
しいことながら、店内で一度食べてみたいのですが、ルー
ルがわからず、今だお持ち帰りばかりです。店内の喧騒に
気後れして、お店の人にやり方を訊くのがどうしてもできず、
我慢しています。時折あきらかに、ぼくよりずいぶんお年を
めした夫婦などが、威風堂々といかにも通いなれた態度で
テーブルについているさまを垣間見ると、畏敬の念にから
れ忸怩たる思いをめぐらすこともしばしばである。
しかし、たべるお寿司は同じである。悔しいきもちに目
頭があっくなっっても、お寿司をぱくぱく咀嚼しているうちに、
そんなこともいっしか忘れて笑いがこぼれる。みんなおいし
いものを食べているときは、不機嫌になろうはずはない。
ここだけの話であるが、我が家ではお寿司といえばくるく
る寿司と理解している。この世に回らない寿司がよもやある
とは、思っていないようである。いつまでも知らないでと、祈
るばかりである。