独り言   4月14日 | はなのブログ

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       驟雨と毬   5

 ぼくのことは勘定にいれないとして、ぼくの周辺を

見回して、見合い結婚と恋愛のそれとを比較するな

ならば、断然恋愛のほうが離婚に至るほうが多いよ

に見受けられる。これはどうしたわけなのだろうか?

 つらつらおもんばかるに、お見合いの場合はある

種の覚悟と言おうか、断念と言ってもいいのである

が恋愛感情がわく以前に結婚の決意をするので、

過剰な期待感が稀薄なのに対して、恋愛結婚は錯

覚の情熱が過剰なので失望との落差が大きすぎる

ので嫌悪感もまた大きく感じられるのであるまいか。

 恋愛感情なるものは幻想いがいのなにものでもな

いのと、人間には飽きるという厄介なものがありどん

な美形にも、いかなる美食にもうんざりしてしまうので

ある。そこにはどうしても忍耐の一事が夫婦の接着剤

として不可欠になるのである。

 この飽きるという感情と嫉妬心がなければ社会はど

れほど円滑に収まるのであろうか。されどぼくらごとき

の貧相な脳髄では地の果てまでもの思考をめぐらす

にはためらいがあるし、不可能の一言んに尽きる。飽き

と嫉妬のなき社会が、あるいは味気なき社会であるか

もしれない。人間はそちらのほうの社会のほうこそ生き

るに耐えられぬのかもしれない。さて、いかに。