独り言   3月16日 | はなのブログ

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       猫と柳   16

 開高健は、徳島の街を眠ったようなそれである、と

のたまったが、けだし名言である。ぼくはその眠った

街で働いているのだが、つくずく同意せざるを得ない。

何の刺激も、魅力も皆無で、ただ平穏に生きるという

ことのみにおいてはさしつかえなき地である。

 ぼくはこの街が好きかと言えばそうでなく、嫌いかと

言っても首を振らざるを得ない。要するにどうでもいい

のである。

 そのどうでもいい街を少し意識したブログに最近で会

った。それは以前にも書いたと思うが、異国に住むうら

若き聡明なるご婦人のブログの文章の語尾にじょ、な

る言葉が使用されていたからである。この言葉は現在

は死語になっているが、かって徳島市内で、とくに女子

の間でよく使われていた。例えば「わたしこのごろ勉強

しょんじょ」てなぐわいである。久しぶりにじょに出会えて

頗るなっかしく、ぼくの脳裏の中に当時の少女たちが1

ダース現われた。現在徳島でこの言葉を使っている人

はほとんどいないと思う。少なくともぼくは絶えて聞かな

い。

 あッ、そうそう赤塚不二夫の漫画のなかのハタ坊が

「ぼくハタ坊だじょ」と言って、足をばたばたさせている

を思い出した。もしや異国のご婦人は、ハタ坊の縁者で

はありはしないか。そうであるなら是非、ハタ坊ファンの

ぼくに彼の消息をお伝え願いたい。