独り言   2月15日 | はなのブログ

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       流転と啓示   25

 レオン・ワルラス。スイス・ローザンヌ大学に研究

の場を得たフランス人の経済学者である。

 その主著「純粋経済学要論」において展開した一

般均衡理論こそ、ワルラスの最大にして最高の業

績である。

 経済均衡の一般的条件を確立する事に依って、経

済を、科学する道筋を拓いたのである。ワルラスは、

現代の経済理論を支える柱石とも言うべき数理経

学の、言わば始祖なのである。

 経済に限らず、あらゆる社会現象は複雑な相互連

関の関係にある。日本の平成不況も、中東の政治情

勢も、原因と結果を直線的な一方通行の関係で説明

する事は不可能だ。経済の本質は、正にこの相互連

関にある。

 19世紀まで、科学たるもの原因と結果は常に直線

的な一方通行の関係にあるべきで、相互に影響を与

え合うスパイラルな関係ーーつまり循環論等学説とし

て認める訳にはいかない、と考えられていたのである。

 多くの経済学者を悩ませた相互連関ーー一つの経済

現象は、他の総ての経済現象に依存するという実態を、

ワルラスは一般均衡理論に依って解明し、それまで科学

として認められていなかった循環論的説明にも救いの手

を差し伸べた。   つづく