独り言   2月9日 | はなのブログ

はなのブログ

ブログの説明を入力します。

       流転と啓示    19

 マルクスはリカードの学説を継承したが、大事な

点を忘れていた。リカードは、資本主義より前の経

済では労働価値説は成り立つが、複雑な迂回生産

のある資本主義経済においては成り立たないと書

いている。しかし、マルクス労働価値説は剰余価値

理論の前提なる物であり、リカードとは違って労働

価値説を捨て去るわけにはゆかない。

 マルクスは資本主義下では必ず失業が発生する、

という産業予備軍説に依って、失業の存在を証明し

た。又、カルクスは資本主義は貧富の差を拡げ、特

に失者は筆舌に尽くし難い悲惨な状況に追い込ま

る、とも指摘している。いずれの点においても、マ

ルクスの言が正しいかった。

 それを如実に物語っているのが、1929年からの

世界恐慌だ。だが、マルクスの指摘が現実のものに

なったにも拘わらず、経済学者も誰もマルクスの事

は見向きもしなかった。後に社会主義国を生むなど、

マルクスの思想は世界の歴史をも動かしたというの

に、経済学の世界からは永久追放されて終った。そ

の理由がマルクスの循環論である。

 労働価値説において労働時間は市場価値を決める、

ものである筈である。その労働時間の実質的な価値が

市場で決まる、とは全く説明になっていない。 つづく